寝かしつけのときの兄妹げんか…地獄絵図の謎が解けた。息子は(たぶん)HSC=ひといちばい敏感な子だった!

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子どもがこの世に生まれ落ちた瞬間から、寝かしつけに悩まされ続けているような気がするのだけど。

寝かしつけ問題。[つれづれなるままに雑記…2018.9.12版]
エンドレス寝かしつけ

悩み続けて11年。

昨晩、なぜ最近の寝かしつけがうまくいかないのか、その原因が少し分かったような気がした。

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我が家では毎晩9時頃になると歯磨きをして、子どもたち2人(4歳娘と11歳息子)と2階の寝室へ上がる。そこで娘に絵本を読んで、電気を消して寝る。

というのが、寝かしつけのざっくりとした流れなのだけど、寝る間際の子どもたちのテンションはいつもおかしく、2人でゲラゲラ笑い出したり、取っ組み合いになって、どちらかが痛い目に遭って、最終的には2人で泣いてみたり、おとなしく絵本を読んでいるのを聞いているのかと思いきや、「おにいに、わたしのふとんに、はいらないで!!」とか「俺のふとんに足入れんな!!」「おにいにが、へんなかおした、えーん」とか、ほんっと!どーでもいいことで小競り合いを始める。

ようやく静かになったなと思う頃には、寝室にあがって軽く1時間は経過している。

昨日も、娘のお気に入りの本「おしりたんてい」を読んでいたのだけど、また息子が邪魔をしてくる。静かに読んでいるのを聞いとけばいいのに、何かとちょっかいを出してきて(娘より先にクイズの答えを言って泣かせるとか)邪魔してくるのだ。

5歳娘「おしりたんてい」にハマる。

いつもなら、本当にお願い、静かにして!と何度も何度も注意して、それでも息子は聞かずに、延々人が嫌がることをやり続け、ついに私の堪忍袋の緒が切れて怒鳴りつけて、息子が泣いておしまい…みたいな地獄絵図となっていたのだけど、この日私はふと考えてみた。

なぜ息子は、こんなにも人が嫌がることやり続けるのだろうか、と。

なぜ?

そしたら分かった。それは、私にかまってほしいからだった。

息子は、私にちょっかいをだして、自分の方を向いてほしかったのだ。娘ばかりに絵本を読むのではなくて。

でも、そんな気持ちをたぶん自分でも気が付いてなくて、もちろんうまく言語化できるはずもなく、無意識でちょっかいをだしていたのだ、きっと。私が自分の方を向いてくれるように。

そう気が付くと、いろんなことが腑に落ちた。

寝かしつけ以外のときでも息子が私に嫌なことをするときは、自分を見てほしいときなのだ。

そうだったのか!!!

そのことに気付けた昨晩はさっそく「そんなことしなくても、私はちゃんと宗ちゃんのことを見てるから大丈夫。そんな人が嫌がることして興味を引かなくても大丈夫」と言うと、そのうち嫌がらせが収まった。

そっか。

「甘えたかったお兄ちゃんの気持ち、分かってあげられなくて可哀想だったな」とようやく気が付いた。

私も長女なのでよく分かる。子供時代たくさん我慢してきてイイ子をしてきて辛かったから、「自分の子供には絶対そんなことさせない」と誓って大人になったのに。

最近、私は自分がHSP(ひといちばい繊細で敏感な人)だと自覚したのだけど、私とよく似た性格の息子ももしかしたらそうなのではないかと思い至った。そうしたら、こんな本があったので早速読んでみたたら、どんぴしゃ当てはまっていた。

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HSCとは、Highly Sensitive Childのことで、「ひといちばい敏感な子」と訳されている。HSP(Highly Sensitive Person)の子どもバージョン。

息子は小さい頃からこだわりが強く、完ぺき主義で、人の失敗をやたらと指摘する。服のタグがついてると着れないし、ざらざらした素材の服も一切受け付けなかった。細かなことによく気が付き、人の気持ちをよく察知して、気遣いがやたら大人っぽいなぁと思うことが多々あった。そして、すぐ泣く。

本を読んでみたら、これらはほぼHSCの特長に当てはまる。5人に1人は、HSCの子なのだそう。

息子は他の子とどうもちがう、ものすごく育てにくい、発達障害ではないのかと思って検査をしたこともあったのだけど、検査では発達障害ではないと診断された。では、この育てにくさは何なのか!どうしたらいいのか?とずっと悩んでいたのだけど、答えはたぶんこれだ。

この本には、HSCとどう接していったらいいのか具体的に紹介してあったので、これからはそれらを取り入れ、息子を追いつめることなく、やさしく接していけたらいいなぁと思う。

たとえばこんな。

HSCは常日頃から、ルールを守ってまじめに生活しているとか。というのも、叱られることで強烈なダメージを受けるから。軽く注意しただけでも、全面否定されたかのように受け取ってしまうことがあるという(まさにうちの子!!)

それが続くと、自分はダメな子どもなんだ、と思って自己肯定感の低い子になってしまいます。HSCは自分に厳しく、自分をネガティブに見がち。人に対しても容赦なく批判しますが、それ以上に自分の過ちを深く受け止めます。

一を聞いて十を知る子なので、しつけも強い語調で叱ったりせず、優しく注意するだけで十分。

ここ数年、自己肯定感について考え続けていたのだけど、ついこないだ私は、こんなことに気が付いて自分で自分に衝撃を受けたのだけど。

自分では気が付いていなかったけど、私は私のことが大嫌いだった。

子どもたちだけは、そんな風になってもらいたくないなぁ。

ホントこれから気を付けたい。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。