耳たぶをめぐる真夜中の攻防戦。

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今年10歳になる息子は、まだ小さい頃、私の耳たぶを触るのが好きだった。痛くはないし、好きに触らせていたら、あるときピアスホールからばい菌が入ったらしく、私の耳たぶは腫れ上がって、腫れと痛みは首すじまで広がった。

耳鼻科に行って塗り薬をもらい、しばらくピアスをするのをやめていたら、腫れはおさまったのだけど、残念なことに、ピアスホールが閉じてしまった。

息子が小さい頃は、ピアスが引っかかって危ないんじゃないかとあまりピアスが楽しめていなかったのだけど、そろそろ再開してもいいんじゃないかと思っていた矢先。

揺れるピアスが大好きで、化粧もあんまり上手じゃない、ネックレスもしない、日常の中で唯一おしゃれを楽しめるのがピアスだったのに。

イヤリングで生きていこうかとも思ったんだけど、これまでに集めた大好きなピアスをやっぱり身に付けたいし。と思って、高校卒業以来2回目となるピアスの穴を開けに病院へ行ったのだった。

そんなことがあった数年後。

今度は下の娘が、寝ているときに私の耳たぶを触る。

息子のことがあったので、ばい菌が入らないように必死で抵抗している(じんじんと結構痛かった)。寝ぼけながら、耳たぶを探る小さな手を追いやりながら寝る毎日。いつまで触り続けるんだろうなぁ。

そんで、なんでこんな変なことが似てるんだろ兄妹で。

が思い返すと、私が小さい頃は、寝るときに母親の髪の毛を触る(正確にいうと、指の間で髪をすく)というのがやめられなくて、嫌がられたのだった。そして今も、人の髪を触るのが好きで、娘の長い髪を指ですいては嫌がられている。お互い様か。

 

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。

\京都ライター塾を主宰/

ライター未経験の方や、ちょっと繊細な方も4カ月で「書くを仕事にする」ために必要なことが「ひととおり」学べる「京都ライター塾」。ゴールは、単にライターになるだけではなく、理想の暮らしを叶えて幸せになるために、ライターとして活動する。そのための「書くを仕事にする」方法を余すことなくお伝えします。

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