【アカデミー募集開始】自然体って、ものすごい高等な技術のこと。

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自然体で書くとか、自然体に振る舞うとか。
すごく憧れるけど、なかなか難しいなと思う。

私が憧れるのは、自然な笑顔でカメラに収まってる人。飾らない笑顔ってすごく憧れる。キチンとしたよそゆきの顔じゃない、普段の、その人らしい笑顔で写真に映ってる人っていなぁと思って、すごく惹かれる。

でも、私はカメラの前に立つと緊張して顔がこわばるし、引きつって、全然いつもの自分じゃない笑顔になってしまう。

江角悠子
ぎこちなさ…!

モデルさんとかが自然な笑顔で写真に納まっているのはなんでだろう?と思ったときに分かったのが、普段から撮られ慣れているからだなということだった。

撮られることが日常。

肩に力が入っていなくて、表情もやわらかい。いかにも自然体に見えるけれど、その姿で写ることは、きっと簡単ではない。体の向きや視線、手の位置。何度も撮られる中で身につけてきたことが、意識しなくてもできるようになっているのだろう。

カメラの前に立つことが、その人にとっては「いつものこと」なのだ。一方で私は、撮られることはチョー非日常。そんな中で自然に笑うというのが、そもそも無理なのである。と悟った。

文章も、同じだなと思った。

さらりと書かれた、話しかけるような文章。力まずに書いているように見えても、言葉を選び、順番を入れ替え、何度も書き直しているかもしれない。だから、書き始めたばかりの人が、最初から同じように書けなくても、不思議ではない。カメラの前で自然体に振る舞えないのと同じ。

ぎこちなくても、書く。
習ったことを、一つずつ試してみる。

そうして繰り返した先で、ようやく自分にとっての「いつものように」ができてくる。今、うまく書けないと感じていても、それはまだ、慣れていないだけかもしれない。

そう考えると、自然体って、ものすごく高い技術なのかもしれないという答えに行き着いた。

自然体で書きたいなら普段から書いていること。
書くことが当たり前の日常を過ごすこと。
そうして繰り返した先で、ようやく自分にとっての「いつものように」ができてくる。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。