アルコールをやめて290日経った今、心と体の変化について。

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今年の1月3日に「今年はお酒をやめてみる」と禁酒を思い立ち、続けること290日経過。まさかこんなにも長く禁酒を続けるとは思ってもいなかった。

30日と90日経過したときにブログを書いたけど、今回は290日経って、どうなのか。その記録。

前より自分のことを好きになった

お酒をやめてみて、メリットはたくさんあった。

まず体調がよい。よく眠れる。朝起きたときにだるくない。体が健康だと、もう、それだけで気分が良い。加えて、私が一番良かったなぁと思ったのが、お酒を飲まないと決めた自分との約束を、自分が守り続けていることで、自尊心が育ったこと。

前より自分のことを好きになれたのは、とてもうれしい変化だった。

自宅以外ではお酒を楽しみたい

そして、290日禁酒してみて思った。もう私はお酒を飲んでもいいのではないかと。お酒を自分に許可してあげようかと思った。

まだ家で飲むことはないと思う。けれど、外食するとき、心を許した友人と食事を楽しむとき、特別なときくらいは、自分にお酒を飲むことを許してあげたいなぁと思えるようになった。

ふとそう思えたとき、お酒を憎んでいた気持ちを手放せたような気がした。

飲酒運転をした人に妹の命を奪われて、飲酒した人に暴言を吐かれたり暴力振るわれたり、さんざんお酒で嫌な目に遭ってきたけど、もうそんないろんなことと、自分を切り離して、私は私でお酒を楽しんでもいいんじゃないかと思えるようになった。

過去は過去。飲む人は飲む人。私は私で、そんなものたちとはおさらばするのだ。

それはなにか自分を縛っていたものから自由になれたような気がして、禁酒した甲斐があったのかもなぁと思った。

禁酒300日を達成してみたかった気もするけど。でも、もういい。ちょっとずつだけど、またお酒を楽しめる自分になれたら良いなぁと思う。

禁酒に興味がある人にオススメの本

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本文にあった「人生とはとくに楽しいものではないので、、酒を飲んで無理に楽しくする必要もないし、楽しくしないと世に後れを取るということもない。」という一文は、何かの拍子に思い出し、私の心の支えとなっている。「人生なんてしょせん楽しいものでも何でもないのだ」と思っていると、辛いことがあっても、人生とはそんなものだと案外受け入れられたりする。

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お酒を飲んで楽しいと思っているのは、自分だけかもしれない。そんな飲み会、怖い。でも、もしかしたら、そうかもしれない。お酒を飲むことは否定しないけど、飲み方は考えるべき。アルコール依存症を初めて自分ごとだと考えるきっかけをくれた一冊。

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私に禁酒することを決意させた一冊。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。