理系ライター・寒竹泉美さんの講座「童話・児童文学を書いてみよう」を受けてきた!

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先週の金曜日に、お友達の寒竹泉美さんが講師を務める講座「童話・児童文学を書いてみよう」を受けてきました。

寒竹さんは小説家であり、同時に理系ライターとして活躍されていて、昨年は私が主催する「ライターお悩み相談室」のゲストにも来てもらいました。そんな寒竹さんが小説講座をされているのは前々から知っていて、何とかどこかで行けないものか?と思っていたのですが、ようやく行けました!!(うれしい!)

講座では、学びと発見と、何とも得難い素晴らしい体験がたくさんできたので、ここに記録しておきます。

いつか小説を書いてみたい!

本好きな人なら一度は思うのかもしれませんが、自分で小説書いてみたくないですか? 私は子どもの頃からずっ〜と思っていますが(笑)、日々書くことに向き合っているライターという職業柄、こうも思います。

小説を書くのはあまりにも難しすぎる。おまけに、私レベルのモノ書きが、小説なんか書けるのか?

みたいな。

寒竹式・物語の作り方とは?

でも、寒竹式「物語の作り方」を教えてもらったら、厚かましくも、私にも書けるかもしれないと思いました(寒竹マジック!)

この日の講座は「児童文学を書いてみよう」というテーマでしたが、まず最初に、どのように物語が作られるのかというお話からスタート。

実際に、寒竹さんがどうやってお話を編み出しているのかを、具体的に、かつ実際にワークもしながら、順を追って教えてもらいました。

冒頭の写真にもありますが、ストーリーは、あたまで勝手に作っていくのではなく、手がかりから推理して全体を明らかにしていくようにして作るのだそう。

日本語としては意味が分かるし、もし「小説の書き方」という本に書いてあったら、さらっと読み流してしまいそうな一文ですが。寒竹さんの話を聞くと、これがものすごく納得できるのです。

私は、小説を書くのって、すべて頭の中で妄想を広げて、創作して文章にしていくというイメージを持っていたのですが、一部はそうであり、でもあとは推理しなければならない、ということをこの日理解しました。

推理するというのは、例えば、留守にしていた部屋の中が散らかっていた場合。泥棒か?いや、部屋に黒い羽が無数に落ちていて、窓が開いている…カラスか?と推理します。

それも実はある意味ストーリーを作っているということになるというのです。

高そうなスーツを着ている、お金稼いでいるんだろうな←これも勝手といえば勝手だけど、ストーリーを作っているということ。そうか。確かにふだんから私たちはストーリーを作りまくっている。

この、私たちはふだんから「ストーリー」を作っているという指摘が、ものすごく面白かった…!ってことは、これを応用すれば、小説も書ける…?

お話を作ってみるワーク

講座内では、実際にキャラクターを設定して、その人物像から、どんな会話をするのか?などのワークがありました。

この中での体験がものすごく新鮮だった。私は35歳の嫉みがちな男性と、17歳の天真爛漫な女子高生という2人のキャラクターを作ったのですが、この2人が会話をするとしたら?というワークをしたときに、登場人物のこの2人が自然と動き出すという体験をしたのです…!

よく作家さんが「物語の中の人が勝手に動き出して、思いもよらない話に進んでいった」みたいなことを言うのを聞くけれど、そんなことあるのか?とずっーと半信半疑だったのですが、この日、「これかぁ!!!!」と初体験することができて、とても嬉しかった。

推理するからこそ、キャラクターが勝手に動き出すことがあるんだなぁって。この、スルスル勝手に物語が進んでいく感覚がものすご〜く面白かった。と同時に、この推理がものすごくしんどくて、脳みその、今まで使ったことないような部分を使わないといけなくて、大変だった。

作者は物語に奉仕すること

作者の欲望や作者の都合が、物語の中に見え隠れすると、とたんに読者は冷める…と寒竹さんは講座の中で言っていて。たしかに、本を読んでいてもそんなシーンが見えると興ざめする。だからこそ、作者は自分の知識をひけらかすことなく、「物語に奉仕する」という言葉がすごく印象的だった。

自分というものを出さずに、キャラクターの言いそうなことを推理しながら、物語を編むことを、寒竹さんは、「かぶりものをする」と例えていて、それがとても分かりやすかった。具体的には「17歳の女子高生の着ぐるみを着た42歳の私」がいるということ(この例え、なんか厳しいな)。

または、俳優さんがある殺人犯の役を演じるとして、殺人犯の気持ちを完全に理解できないとしても、この殺人犯ならどう言うだろう、どんな行動をするだろうと推理しながら演じるわけで。作家もある意味、役者さんと同じような体験をするのだろうなぁ。

それにしても、「17歳の女子高生」が見える世界はまぶしくて、すごく楽しかった。17歳には今こんな世界が見えているだろうなと想像するのが、楽しくて。自分というものをなくして、違うキャラクターになってこの世界を見るというのは、すごく新鮮で楽しい作業だった。

まとめ

そんなこんなで、2時間があっという間の充実の講座だった。こんな魔法のようなやり方をたった3,000円で教えてもらっていいのか!?と思うほど。

私自身、小説を書くかどうかまだ分からないけど、ライターとしての仕事にも活かせそうなことがたくさんあった。

今度は寒竹さんの2日連続講座とか受けてみたいな。書く技を盗みにすべて行き尽くしたいレベル。

というわけで、寒竹さん、ありがとうございました〜!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。