先日の「ライターお悩み相談室」で、ゲストに来ていただいた宮下亜紀さんが編集を担当した本「イノダアキオさんのコーヒーがおいしい理由」。
一言一句読み飛ばさず、じっくり読みたかったので、時間があったこの週末にようやく読み終わった。文章は、アキオさんの優しい口調で書かれていて、まるで隣で話を聞かせてもらっているかのような感覚で、すいすい頭の中に言葉が入ってくる。はんなりとした京言葉がまた良くて、ぐいぐい話に引き込まれてしまった。
(聞き書きというスタイルで、ここまでご本人が書いたような雰囲気が出るなんて。こんな文章が書けるなんてすごいなぁと、そちらが気になったりして)
アマゾンでは本の中身がちょっとだけ読めるので、ぜひ見てみてもらいたい!(三条店の雰囲気がよく伝わってくる写真と冒頭部分が読めます)
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目の前のことを一つ一つ丁寧に
本を読んだら、コーヒーがおいしい理由が分かった。そんな淹れ方をしたら、絶対においしいだろうなぁと思う。
コーヒーの素人が本を読んだだけで、飲んでもないのに分かるのかと思うかもしれないけど、読んだだけで分かった。これでおいしくないわけがない。
でもアキオさんのしていることは、どれも変わったことではなく、ごくごく当たり前に思えることプラス、気持ち。
思いやりを持って、ちょっと手をかけてやる。
それだけのことだ。それだけのことなのに「たったそれだけのこと」が、私はできていないのだなぁ、きっと。
第2章にあった「コーヒーから学んだ、大切にしていること」は、どれも心に響いてきて、これは私も大切にしていきたいなぁと思う。メモ。
- どんなときも笑顔でいること。
- おいしいコーヒーは雰囲気がこしらえる。
- よく聞くこと、よく見ること。
- いつも清潔であること。
- 丁寧に手をかける。
- ご縁を大切にする。
- 目標になる人をつくる。
- 一生懸命にやるとげる。
- 迷ったときは、原点に返る。
本を読み終わって終わったのは、アキオさんはとにかく、目の前のことに真摯に向き合っているんだなということ。スマホを触ってみたり、いくつも作業を平行でしていたり。今一番私が出来ていないことで、本来やりたいことかもしれない。
イノダコーヒ三条店(ちなみに、コーヒーではなくコーヒ)にある、丸いカウンター席。三条店には何度も足を運んでいるけれど、ここだけは常連さんの場所だろうなぁと思って、一度も座ったことがない。次行ったら、勇気を出して座ってみたいな。お玉でコーヒーを入れるのは引き継がれているんだろうか、見てみたい。
イノダコーヒ三条店 データ
京都市中京区三条通堺町東入ル桝屋町69
075-223-0171
10:00~20:00
年中無休