【レビュー】はあちゅうさんの小説「婚活っていうこの無理ゲーよ」読了。ザッツエンターテインメント!なお話だった。

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ブロガーで作家のはあちゅうさん。私は、はあちゅうさんの有料月刊マガジン「月刊はあちゅう」を購読していたり、本や小説を大人買いするくらいにファンで。いつもいろいろな刺激をもらっています。

そんなはあちゅうさんの新しい小説『婚活っていうこの無理ゲーよ』が出たということで、さっそく手に入れました!

『婚活っていうこの無理ゲーよ』その内容は?

あらすじはこんな。

「最初に彼氏を作った人が、クリスマスイブに高級ホテルのスイートルームに泊まれる! 」そんな婚活レースをすることに決めた美香、かえで、舞の28歳女3人組。ひとりひとりが抱えている事情とともに、物語はジェットコースターのように展開していく。

という感じでお話は進んでいくのですが…。

はあちゅうさんは、今を切り取る天才!

読んでいて何より印象的だったのが、「今」がふんだんに盛り込まれているなぁということ。

物語の中にLINEが頻繁に登場したり、出会い系アプリが登場したり、自分が今現在使っていたり「知っていたりするものの、これまで読んできた小説にはなかなかないアイテムだったので、それがすごく新鮮だった。

わたし
出会い系アプリってこんなシステムになってるのか!という驚き!

「いまどき」がぎゅっと詰まっているのを、42歳の私が見させてもらう感じ。だってまずタイトルからして、「無理ゲー」って、たぶん私の夫は意味が分からないと思う(聞いたら、やっぱり知らなかった)。

調べてみたら、「無理ゲー」とは、難易度が高すぎて「クリアするのが無理なゲーム」を指す用語だそう。ふむふむ、何となくイメージはできる。

表現で一番面白かったのが、「…一生ものだと清水買いしたチークブラシでチークを…」ってさらっと書いてあったところ。清水の舞台から飛び降りる思いで、高い買い物をしたということだろうな、と推測できたけど、そうか、こんな風に普通に使うのか!!!という衝撃。

そんな20〜30代の世界を垣間見せてもらえたのが面白い。

わたし
なんか…ものすんごいおばさん臭い感想…

小説を読みながら、女子会に参加してる感覚

あと、美香、かえで、舞がレストランに集まって、おいそうなご飯を食べながら、女子会をしているシーンがたくさんあったのだけど、どれも料理がおいしそうで、ポンポン続く会話も楽しく、なんだか読んでる私まで女子会に参加させてもらってる感覚に。ザッツエンターテインメントな、めくるめく展開があるのが、楽しかったなぁ。

それにしても、30歳の頃のあの「結婚しなきゃ」みたいな重苦しい空気といったら何だったのだろう。こんなに時代の進んだ今も変わらずあるんだなぁとしみじみ思う。

物語に出てくる3人には、結婚、恋愛、仕事のどれをとってもせっぱ詰まった感じがあって、どんな風に展開していくんだろうってドキドキしながら読み進めていたんだけど、最後は明るい未来を予感させる感じで、すごく清々しく終わったので、とてもよかった…!読後感がよい。

なんか1本の映画を見終わったような。

きっと今、婚活中って女子も、子育て中の私のようなお母さんも、男性も楽しめる小説!読書の秋の一冊にいかがでしょうか!

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ゆるゆるイラストのInstagramもおすすめ

最近はあちゅうさんが始めた、だんなさんとの暮らしをつづったInstagram。絵もお話もほのぼのしてて、見ると癒やされます。

 

出目マガもよろしくお願いいたします!

さて、私は9月から出版を目指すオンラインサロンに入っているのですが、ここで毎月発行されてる、月刊出目マガ11月号(11月30日発売)にこの本の著者でもある、はあちゅうさんが登場します!ぜひこちらもお楽しみに!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。