【ライターお悩み相談室コラム】文章上達のために私がしたこと

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4月に宣伝会議の編集・ライター養成講座
「ライティング講座」を担当させてもらうため
ここ数日は引きこもってパワーポイントを作っています。

「ライティング講座」とはいっても
書くことは幅広く、講座で何を伝えようかと
ずいぶん迷ったのですが
今回は、私がライターになって
一番書いてきた文章、
インタビュー原稿の書き方に的を絞って
お伝えすることにしました。

今となっては無意識に
原稿を書いているのですが
どうやって原稿を書いてきたのだっけ?
と振り返ると、そういえば
いろいろ試行錯誤していたことを
思い出しました。

私がライターになりたての頃
原稿の書き方に迷ったときは、
「こんな記事が書きたい!」
と思う理想の記事を見つけてきて
よくそれを分解していました。

たとえば、お店紹介の原稿なら
ガイドブックを読み込んで
こんな風に書きたいと思う記事を
探してきます。

導入部分は何について書いてあるのか。
どんな流れで構成されているのか
お店の何を紹介しているのか。

原稿を構成する要素を考える

一つずつ
どんな要素で成り立っているのかを
研究しました。

その結果、たとえば

・お店では何を扱っているのか?
・その商品はどこから取り寄せているのか?
・商品の特長はなにか?
・どんな風に展示しているのか?
・そのお店に行ってどんな印象を持ったのか?
・その店へ行けばどんな気持ちになるのか?

ということが書いてあると分かれば
インタビューでは上記のことが
書けるように質問をして
原稿をまとめていました。

この繰り返しで
なんとかお店紹介の原稿が
書けるようになると
今度はエッセイのお仕事がきて
エッセイで何を書いたらいいのか?
これまた迷いました。

そこで今度は、
こんなエッセイを書いてみたい!
憧れの人のエッセイを
分解してみることにしました。

エッセイが
どんな要素で成り立っているのか
一つ一つ分解してひも解いて
自分がどんな風に書けばいいのか
みていったのです。

書きたい文章を研究して、真似をする。
そんなことを繰り返していくうちに
自分なりの書き方が
できるようになっていった気がします。

最初は真似でもいい。
真似するうちに基本となる型が
できてくるようになったら
そこで自分らしさを
出していけばいいのかなと思います。

ことば手帖を作り、言葉をストックする

ほかには、使いたい単語があると、
「ことば手帖」にまとめていました。

・楽しみがうんと増えるはずだ
・半日のんびりするつもりで出かけたい
・古き良き手仕事にうっとり
・控えめだが優しい甘み

当時はガイドブックや
雑誌のスポット紹介の記事を
メインに書いていたので
そんなときに使えそうな
言葉ばかりですが。

手帳を開くと
そこには私の好きな言葉が
たくさん書いてあります。

文章がうまく書けないなと思ったら
こんな文章を書きたいと思うものを
ぜひ分解、研究してみてください!

そして使いたい言葉をストックしておく。

この繰り返しでいつか
自分の言葉で文章が書けるようになるのでは
と思っています。

原稿を書く手が止まったら、
ぜひ試してみてください!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。