エモい文章を書くための近道とは。

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自分の中に湧き上がってきた思いを
ずっーと無視していたら
いつしか気付けなくなる。

日々の小さな怒り、不満などを飲み込んで
その場さえ丸く収まれば。
私さえ我慢していれば。
と思って過ごしていたら。

小さなうれしいことも、ささやかな喜びも
なかったことにしていたら
そのうち、「思い」があったことすら忘れて
はじめから、なかったことになる。

特に怒りなんかは
表面上はなかったことになってるけど
絶対それはなくなってなくて
心の奥底でくすぶり続ける。

日頃からうまく感情を小出しにできない人は
ある日それがたまりに溜まって爆発する。

商業ライターとして、日々文章を書いていると
第三者として、客観的に書くことが
求められるため、自分の思いはひとまず置いておくという作業を無意識にする。

いつも一歩引いて物事を捉えて
渦中に入り込みすぎない。
距離を置いて書く。

そういうことを続けていたら
ある日、自分の気持ちが
書けないことに気が付いた。

ある原稿で、江角さんの思いも入れて
主観的に書いてくださいと言われたとき
全然書けなくてびっくりした。
自分が何を感じていたのかすら思い出せない。

客観的に書くのはいくらでもできるのに。

いつも自分の「思い」は無視して
文章を書いていたので
いざ、気持ちを書いてくださいと言われたとき
全然自分の気持ちを言語化できなかった。

どんどん自分の気持ちに
鈍感になっていっていたのだと思う。

そういう日常を送っていると
いつしか「自分」が分からなくなる、と思う。

私は何が好きで、何がおいしいと思って
何をしているときが楽しいのか。
分からなくなる。

私の主宰するオンラインサロン
「くらしの編集室」ではFacebookページで
皆さんといろいろやりとりしているのですが
その中に「たわいもない雑談をするスレッド」
というのがあります。

そこでは本当に取るに足らない
ささいなことを皆さんいろいろ
投稿してくれているのですが
取るに足らない(と本人は思っている)かもしれないけど、実はそこにこそ大事なことがあるのだと思う。

ちゃんと「これはイヤだったなぁ」とか
「あれは楽しかったなぁ」とか
しょうもないかもしれないけど
すぐに忘れてしまう小さなことかもしれないけど
ちゃんと「あったよね、こういうこと」って
認めて、受け止めてあげることが大事な気がする。

こういうことをさぼっていると
だんだん自分の気持ちが分らなくなって
自分がどうしたいのか?
迷子になってしまうのかもしれない。

もし、今流行りの(?)
エモい文章が書きたいと思うなら、
この「自分の感情がどう動いたか」を
しっかり言語化できるようになることが、
近道なんじゃないかなぁと思う。

エモい文章とは、そこが何よりも肝だから。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。