私のせんせー奮闘記(18)同志社女子大学での「編集技術」の授業が、今年度も無事に終わりました!

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この春から始まった、私にとって2年目となる授業「編集技術」。1年かけて学生たちと冊子を作り上げるこの授業で、先週ようやく刷り上がったものを手にして、1年かけた授業が無事終了しました!

今年度は、授業に来てくれた学生の人数が多くて、急きょチームを2つに分け、それぞれチームごとに一つのテーマに沿って冊子づくりを進めていました。

2種類の冊子が完成!

デザインは、LampMarkの小川君にお願いしました〜。

そうして完成したのが、「きょうのわたし」という女子大生目線で京都のお店を紹介する冊子。タイトルの「きょう」には「今日と京」がかかっています。

もう一つが、京都にある異国情緒を感じられる店舗を紹介する冊子。冊子を手にした人からは、海外の料理が食べられるレストランが、京都にこんなにあるなんて意外〜!と言ってもらい、そうなのよ、そうなのよ、良いテーマでしょ!とうれしい気持ち。

最後の授業では、学生たちに1年の総まとめとして、「私にとって編集技術とは」というテーマでレポートを書いてもらいました。

レポートを読むと、冊子づくりという体験を通して、本当にいろんなことを感じ取ってもらったんだなぁと感激しました。

私にとって編集技術とは…?

学生のレポートはどれも素晴らしくて全部を紹介したいくらいなのですが、それは難しく。中でもこれは!という学生のレポートをいくつか紹介させてもらいます。

何かを作り上げるときに大切なのは、「何を伝えたいか」だと思いました。この作業が欠けると、作っていくうちに少しずつズレが生じてしまいます。

何かを受け取る側だったのが、自分たちで何かを企画し、制作し、発信する側に立てたことが、貴重な経験です。編集技術とは、これからの人生で時には助けに、時には背中を押してくれるものです。

冊子づくりの工程では、限られたスペースのなかで、いかに必要なものを取捨選択していくかが、とても重要でした。その一つ一つどんな選択をするかで、冊子の魅力が決まるのだと思います。その選択する技術こそが「編集技術」であり、その技術によって魅力が増えて、人ともうまくつながっていけると考えています。

編集技術とは、人と人を結ぶものであると感じました。冊子を作るに当たって、初めて出会った同級生や先輩がたくさんいました。また、取材をしたお店の人と深い話ができたのも冊子づくりがあったおかげです。そして出来上がった冊子を手に取った人とも1冊の冊子を通じて繋がれるのではないかと感じています。しんどいこともあったけど、本当に素晴らしい冊子が出来上がってうれしいです。

私にとっての編集技術とは、「新たな自分を生み出す場所」です。この授業がなければ見られなかった景色をたくさん見られたし、話すこともなかったであろう先輩とも仲よくなれました。編集の一環として、取材したりメールをしたり、外に出向いてみることでたくさんの「新たな自分」を見たような気がします。

一番多く書かれていたのが、冊子づくりに関わってくれた人に対する感謝の気持ち。

人と人を繋ぐものだと書いてくれていた学生も多かったですが、冊子1冊作るのに、お店の方、デザイナーさん、クラスの仲間と、こんなにもたくさんの人が関わっているのだということを身をもって知り、そうした人たちがいてくれたから完成できたと、そう実感してもらえたのは本当に良かったなぁと思います。

さぁて、あとは学生たちの成績をつければ、私の今年度のお役目は終了です。

ありがたいことに来年度もまた授業を持たせてもらえることになり、ホッとしています(笑)今度はまたどんな冊子ができあがるのか? 果たして、来年度は何人くらい来てくれるかなぁ。とにかく1年無事に終えることができて良かったです!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。