私のせんせー奮闘記(14)〜自分の意見を持とう、発言しよう、失敗しよう。同志社女子大で非常勤講師しています。

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同志社女子大での非常勤講師2年目。今年もいろいろ書き残しておこうと思っていたのに、なんともう!8回目の授業が終わり、前期の半分が終了。

人数が変わると、やり方も変わる

昨年、授業を取ってくれていたのは14人だったのだけど、今年は20人に増えたため、やることがいろいろ増えて四苦八苦。授業のゴールは昨年と同じなのだけど、だからといって人数が増えても同じように進行していたら、全然うまくいかなくて、大先生に相談させてもらったのでした。

結果、1つの冊子を作るのに、人数が多すぎると企画が詰められないこともあり(意見がたくさん出るのはいいのだけど、出すぎてずっと立ち往生してた)、今年は2チームに分けて進行することに。

そうすると、一人ひとり発言もしやすくなり、意見が大幅に割れることもなくなり、今となっては昨年よりスムーズに授業が進んでいる。ま、私のやることは単純に2倍になったんだけど。

私が授業で大切にしたいこと

2チームに分かれて、さあ、どんな冊子を作ろうかと、みんなで企画を詰めているたら、自分からどんどん意見を言える人がやっぱり強いなぁという印象。意見が言えない人の考えはスルーされるというか、まぁ言えないから、意見はないものみたいなことになっていて、それがものすごく気になった。

かくいう私は学生時代、自分の意見がなかなか言えなかった。本当は「こうだったらいいのにな」と思っているんだけど、言って反対されたら嫌だしなぁとか、言っても採用してもらえなかったら恥ずかしいとか、そもそも私が意見言ってもいいのかなとか考えて一言も言えない引っ込み思案な人だったので、そのときの後悔もあり、授業ではみんなに意見を言ってもらいたいなと思っていて。

昨年は1チームだったので、私が司会をしながら、発言が少ない学生には私が当てて、みんなが均等に意見を言えるようにしていたのだけど、今年は2チームに分かれたこともあり、進行は各チームの編集長に任せていて、それで、まぁ声が大きい人と早く自分の意見を言う人の発言が通るよなぁというのを目の当たりにして、前回の授業では学生にこんな提案をしてみた。

自分の意見を言ってみよう!と。

みんなで作る冊子だし、まずは自分がどうしたいのか考えて、自分が編集長になった気持ちで意見を言ってみよう。もし採用してもらえなかったとしても、その意見のおかげで次なるアイデアが生まれるかもしれない、誰かのヒントになるかもしれない。

自分の意見が通らなかったとしても、それは人格を否定されているのではない。たまたま今回意見が通らなかっただけ。まずは自分がどうしたいのか考えること、発言してみることをしてみてほしい。ここは発言をする練習の場だと思って、どんな意見も言って欲しい。間違えてもいいし、失敗してもいい。なんなら失敗する練習をしよう。どんな意見も否定せず、みんなの意見をまずは聞いてみて、そこからより良いモノづくりができたらいい。みたいなこと

前回の授業では最初にそんなことを伝えてから、各チームに話しあいを進めていってもらったのでした。

そして授業の最後、毎回書いてもらっている出席表の感想文を読んでいたら、

今回はみんなが意見を言ってくれて、より深く話し合いができた

全員が発言できてスムーズだった

前回より積極的に意見が出た

などなど、そんなことを学生が書いてくれていたので、あぁ良かったなぁと思う。このクラスが、自分の頭で考えて、自分の意見が言える練習の場になればいいなぁと思う。

私が私の考えや知識を伝えるだけではなく、学生が私に意見をくれたりしても、もちろん良いと思う。昨年は非常勤講師1年目のかなり頼りない先生だったので、私が困ったり詰まったりしていたら、学生から「こうしたらどうですか?」といういろんな提案をしてもらったのだけど、それはとてもありがたかった。

先生が頼りないっていうのは、ある意味「自分で考える」ための最大の練習になるのかもしれない(笑)

大学の図書館&カフェが最高に居心地が良い

同志社女子大の図書館の環境が良く、ここで原稿を書くとはかどる気がして、先週は授業以外の日にも何日も大学へ。

タルト100円、カフェラテMサイズ150円。安い。

今週もお世話になります。

 

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。