吉村智樹さんに「ライター仕事術」を聞く!「第10回ライターお悩み相談室」、賑やかに終了しました!

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わたくし江角悠子と、人気のライターさんをゲストに、ライター仕事の悩みにお答えする「ライターお悩み相談室」、12月19日(水)に開催された第10回が、無事終了しました。

会場は、いつもの下鴨デリ。下鴨神社の北に位置するお総菜のおいしいお店です。

ご参加いただきました皆さま、まことにありがとうございます。

今回も大盛り上がりで終了しました〜!!

ゲストは大人気WEBライターの吉村智樹さん!

今回ゲストに来ていただいたのは、WEBライターで、関西ローカルの放送作家としても活躍している吉村智樹さん(@tomokiy)。

今回聞かせてもらったのは、まさに「ライター仕事術」。

放送作家として活躍しながら、ライターとして次々と新規の仕事を開拓している吉村さんが、どんなルートで仕事を獲得しているのか? 地方に住むライターとしての魅力とは? この辺りをたくさん聞かせてもらいました!

聞き取ったことを熱心にメモする参加者の皆さん。質問も次から次へと飛び出して、時間内に事前の質問にすべて答えられるかなとドキドキするくらいでした。

今回寄せられた質問

今回、参加者の方から寄せられたのは、こんな質問でした(一部抜粋)

・ご自身のライター(またはフリーランス)としての強みを教えてください
・さらに広げていきたい分野などはありますか
・ライター人生で転機になったお仕事は何ですか(とその理由もお願いします)
・長くライター業を続けていく秘訣を教えてください
・「〇〇ライター」のような肩書をいくつも同時進行する秘訣を教えてください
・どういうルートで仕事が来ていますか?
・営業先はどのように見つけるのでしょうか?
・営業に行かれる際は企画を持ち込むのでしょうか?
・これからの時代、どんなライターが求められると思いますか?

上記の質問の答えの中から、特に印象的だったこと以下にメモ。

ここから私が気になったことを覚書。

吉村さんは、Webメディアで数々の連載を持っています。

「いまトピ」「メシ通」「トリップエディタ」「SUUMOタウン」「DANRO」「まぐまぐニュース」「CREA_WEB」「パティシエントマガジン」などなど。

一体どうやってのようなルートで仕事を得ているのか?というのに、興味津々。吉村さんは50歳を過ぎてWebライティングを始めたとき、自分の強みは何だろう?と、まず考えたそうです。そして4ヶ月かけてWebサイトを見まくって、今書かれていないことはなんだ?誰も書いていないことはなんだ?ということを探して、そこを狙っていったそう。

今、誰もWebで書いていないネタを見つけるそれを自分が書こう!

オレが書かなかったら誰が書く?これを世に出せるのはオレだけ。もしかしたら、この記事は、誰に対しても有益ではないかもしれないけれど、ウェッブの記事を読んで5分くらいほっこりしてもらいたい。

という思いで記事を書いてるそう(吉村さんが、Webのことをウェッブと発音するのがツボ)。

最初は、まず東京に営業に行ったとのこと。東京に行けば、「関西に住んでいる」ことがもうすでに強みとなる(そうか!)。私たちの営業する先は関西ではなく、東京!

その営業に行く際も、こんな記事書けます、こんな企画ありますとほぼコンテンツとして完成したものを見せていたとのこと。つまり

◆企画も営業も全部自分でするということ。
◆WordPressであらかじめサンプル記事を作っておいて、それを営業先の人に見て判断してもらう。

これを聞いて、そこまでしているのか!という一同の驚き。

今、Web業界はライターさん不足だし、ネタだって常に欲しいという企業は多いはず。そんなところへ、ライターさんがネタを持ってきてくれたら、これはもうそのまま「お願いします」となるよなぁと思う。

ネットなどでは、「営業しなくてすむ方法を教えます」というのをよく見かけるけれど、なぜフリーランスの特権である営業をしないのか?というのが吉村さんの考え。この日いちばん衝撃を受けたのが、次の言葉。

依頼を断ってでも、やりたい記事を書くベき! 憧れの媒体があるなら、なぜ営業しないのか?

私は、依頼された仕事はやっているけど、自分からこれがやりたい!と取りに行った仕事があっただろうかと我が身を振り返る。特に「依頼を断ってでも」というところにグッと来る。そうか…。

またTwitterなどでは「3000字の記事が●分で書けた」とか、原稿が早く書けることを美とする風潮があるけれど、早く書けた記事を読者は読みたいと思うか?という指摘にも唸らされる。私も早く書きたいとか、早く書ける人すごいと思っていたので、その視点は欠けていた。

原稿が早く書けたかどうかなんて、読む人には一切関係ない。どれだけの時間をかけたか?どれだけの熱量がこもっているのか? の方が読み手は気になるし、早く書けた記事かどうかなんて、何の関係もないのだ。

あと、インタビュー中に必ずしていることは、

★相手に緊張してもらう

ということ。あえて。そのためにレコーダーは2台。そうすることで、こちらの本気度も伝わる。「あ、この人、本気で自分の話を聞きに来たんだ」と思わせる。そしてテープ起こしのときは、しゃべっているテンションまで残したいので、いいまわしや口癖まで書き取るそう。そして次に

★インタビューさせてもらうお店に対してお金を払う(食事代や雑貨代など)

相手と対等でありたいので、まず最初に買うという。

これは私も本当にそうだなと思う。取材させてもらうお店がパン屋さんだったらまずパンを買うし、話はそれからだと思う。レストランの取材など、飲食代はお店側がもってくれて無料で食べさせてもらうということも多いけど、(全然、徹底できていないんだけど)本当は支払うべきと私も思う。経費で落ちればいちばん良いんだけど、たいてい、原稿料の中から支払っている。

そこまで話してくれるの!ということをみっちり2時間お話してもらったのでした。あぁ、本当に一つひとつが心底タメになる。ありがとうございました!

参加者さんによるレポも!

参加してくれたライター・編集者の藤田幸恵さん(@yukie_fujita)が、イベントレポを書いてくれたので、ぜひこちらもチェックしてみてください!

今後の予定

次回、第12回は今月末に開催しますが、定員5名のところにすでにキャンセル待ちの方が5名となってしまったため、受付終了とさせていただきました。

第13回は、少し先になりますが、5月24日(金)14時〜16時に開催予定です。

ゲストはチームパスカルのメンバーで、理系ライターとしても活躍している大越裕さん(@ookoshiy)。この4月から「仕事につながる!プロライター大阪道場」も始められるとのことで(大人気で、あっという間に定員となっていました)、この辺りついても、いろいろ聞かせてもらえたらなと思っています。

そして先日決まったテーマは、「地方で書いて生きるには〜ライターを職業にする方法」。仕事の単価平均1本5万円以上をどうやって関西で実現できるか、という話をチームパスカルの事例をもとにお話してもらう予定です。

単価1本5万!それなら、10本やれば、50万!夢がある!(笑)

来週中には受付できるように準備を進めたいと思っているので、気になる方は予定を空けて、お待ちいただければと思います!

※ブログよりTwitterでの告知が先になると思いますので、よかったらフォロー(@ezu1030)お願いします!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。