どうせダメならやってみよう。同志社女子大学「編集技術」、前期が終了!

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4月から始まった同志社女子大学の「編集技術」の授業。今週、無事に前期全15回を終えることができました!

1年かけて学生と一緒に冊子を作るこの授業。前期では、企画の立て方から、インタビューのやり方、原稿の書き方、アポ入れの仕方などをみっちり伝え、学生はこの夏休みに各自、取材に行って原稿を書きます。

大人でもちょっと躊躇するようなインタビューとか、取材とかに20歳の学生が挑戦するというのは、とてもいい経験になるんじゃないかなぁと思います。

昨日は、夏休み前最後の授業ということで、アポ入れと取材の準備をしてもらっていたのですが。原稿に何を書いたらいいか分からない、インタビューで何を聞いたらいいのか分からないと言う学生がいてですね。

今、聞く? それをずーーーっと前期で伝えてきたんですけど?とコケそうになりました。

うーむ。学んで頭で理解したはずのことを、実際に行動に移そうとすると、やっぱり理解していない部分が浮き彫りになってくるのだなぁと思ったのです。

「分かる」と「できる」の間は、本当に大きな壁がある。

「分かる」で終わらず「できる」に移動するためには、「やってみる」が必要で、この「やってみる」に、本当の学びが詰まっているような気がします。

昨日は、「やってみる」が怖いと感じる学生の背中を押すため、失敗についての話をしました。

何かに挑戦した場合、それが成功するか、失敗するか。結果は二択だと私はずっと思っていました。が、実は挑戦したその先は、失敗→【成功】の一本道なんだなと分かったときがある。

この失敗の数が違うだけで、すべての【成功】は失敗の先にしかない。

挑戦→失敗→失敗→失敗→【成功】

もしくは、

挑戦→失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→失敗→【成功】

まれに

挑戦→【成功】があるかもしれない。

とにかく一本道。だから、失敗したとしてもそれが成功への道につながっているし、一度失敗したからといって成功への道が閉ざされる訳ではないということ。むしろ進んでいるし、近づいている。

とにかくたいていは、失敗する。失敗するのがデフォルト!!!と力説した。

そういえば、私の座右の銘は長らく「どうせダメならやってみよう」でした。どうせダメなんだから大丈夫。

ちなみにこの言葉は、2007年に発表されたミスチルの歌『旅人』の歌詞からもらったもの。歌には、

言い訳せずに実行せよ
正当化せず答えを探そう
この人生をまっとうせよ
誰のものでもないと図に乗ってしくじって

という言葉もあって、15年近く私を勇気づけてくれた(本当にミスチルは最高)。

そんなわけで、この夏休み、学生は初体験となる「やってみる」をたくさんすることになる。とにかくやってみて、困ったことがあればすぐに連絡してくださいと伝えて、授業は終了しました。

さて、どんなことになるか。私は学生から連絡がないかドキドキしながら見守りたいと思います。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。