なぜ書くのか?(アーカイブ動画販売、最終日です!)

  • ブックマーク
  • -
    コピー

2024年最後のブログ更新は、最近私がメモした名文を紹介したいと思います!

その名文が載っていたのは、いわずと知れたアメリカを代表する作家の1人スティーブン・キングの「書くことについて」という本。

今年どハマりした新川帆立さんのエッセイで、「作家の日本語勉強法」としてオススメされていた1冊。私は2018年に購入したものの途中まで読んでそのままになっていたので、6年越しで引っ張り出してきて読んだ。

キングの作品の3分の1が、映画やテレビドラマにもなっているそうで、特に有名なのが、「スタンドバイミー」や「ミザリー」だろうか。

この本の中で特に好きだったのが、「書くこととは、ずばりテレパシーである」という部分だった。

どういうことか。そのテレパシーとやらをキングは実際、本の中でやってのける。

さて、ご覧あれ。ここに赤い布をかけたテーブルがある。その上には、小さな水槽くらいの大きさのケージが置かれている。そのなかに、鼻と耳の縁がピンクの白ウサギが入っている。前脚でニンジンをおさえて、おいしそうに食べている。ウサギの背中には青インクで8という数字が鮮明に書かれている。

文章を読み終わった今、あなたの頭の中には、おそらく赤い布をかけたテーブルや、ウサギと青インクで書かれた数字の8が思い浮かぶのではないだろうか。

キングは言う。

私は赤い布をかけたテーブルとケーブルとウサギと青インクで書かれた8を送信した。あなたはそれを受信した。とりわけ、青インクの8は印象深かったに違いない。これこそがテレパシーである。

と。

たしかに、私たちは受け取った。いろんなウサギ、いろんな赤い布があるかもしれないけれど、だいたい似たようなイメージを受け取った(はずである)。この部分を読んだとき、本当にテレパシーではないか!?と思って、びっくりした。

書くことは、テレパシー。

書くことは魔法のようだと思っていたけれど、本当に魔法なのかも知れないと思った。

そして本の最後には、「なぜ書くのか」についても語られていた。

なぜ書くのか。

ものを書くのは、金を稼ぐためでも、有名になるためでも、もてるためでも、セックスの相手を見つけるためでも、友人を作るためでもない。一言でいうなら、読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生も豊かにするためだ。立ちあがり、力をつけ、乗り越えるためだ。幸せになるためだ。おわかりいただけるだろうか。幸せになるためなのだ。

幸せになるために書く…!!!!(大事なことなので2回書いてあった)

私の活動のテーマである「書いて、しあわせになる」と同じだー!!!!と思って、びっくりして、そしてものすごくうれしかった。ですよね!!!と心の中でキングと握手をした。あの世界のキングと同じことを言っているではないか!

しあわせになるために書く。

この文章に出会って、改めて来年も「京都ライター塾」や「オンラインサロン」、メルマガを通してこのことを伝えていきたいなぁと思ったのでした。

そして最後にお知らせ!!!

第10期京都ライター塾のアーカイブ動画の販売が、本日最終日となっています。購入してくれた方はすでに学びをスタートさせています。

動画を見終わる3ヶ月後にどうなっていたいのか。来年はどんな風に書くことに取り組んでいきたいのか?

「書いて、しあわせになる方法」を詰め込んだ6本の動画で、ぜひ書く技術(テレパシー)を手に入れてほしいなぁと思います。

詳細・購入はこちらから!

https://writerezumi.stores.jp/items/66e2af4bf6cbf004a4fe626c

書きたいけど書けない人へ。無料メルマガ配信中!

おかげさまで大変多くの方に購読いただいており「無料でここまで語ってもらえるなんて!」「あったかくてホッとして読むとやる気が出る、私宛のお手紙のよう」など、とっても好評です!!

私の講座やセッション、イベント等はメルマガのみでご案内することがほとんどなので、ぜひメルマガを登録してみてください〜。

 

\京都ライター塾を主宰/

ライター未経験の方や、ちょっと繊細な方も3カ月で「書いて、はたらく」ために必要なことがひととおり学べる「京都ライター塾」。2025年1月スタートの第11期は満席となりました。次回は、2026年1月開講予定です。最新情報はメルマガでお知らせするので、興味がある方はぜひメルマガに登録しておいてください〜。

  • ブックマーク
  • -
    コピー

この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。