編集技術の授業で取り組んだ冊子、遂に完成!!!

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この春から始まった、私にとって4年目となる大学の講義「編集技術」。1年かけて学生たちと冊子を作り上げるこの授業で、先日ようやく刷り上がったものを手にして、学生たちの成績もつけ終えて、今年度の非常勤講師の仕事はすべて完了しました(爽快!)

今年の冊子は、同志社女子大学の1回生の1週間を紹介することで、大学や京都で学ぶことの魅力を伝える内容に。タイトルは「きょうの同女ぐらし」。「きょう」には「今日」と「京」2つの意味が含まれています。

レンガ造り大学校舎をイメージした表紙。イラストも学生によるもの。

毎年、学生たちには1年の最後にレポートを提出してもらいます。

テーマは「人生に活かす編集技術」

私は、人生を一つの大きな物語だと捉えていて、編集技術はそっくりそのまま自分の人生を紡ぐのにすごく役立つと思っている。だからレポートは、

1年かけて学んできた編集技術を
あなた達は人生にどう活かしますか?

という私からの問いかけ。

ある学生の気付きが
涙が出るほどうれしかったので紹介します。

それは、人と協力することの大切さ。
助けてと声をあげることの重要性。

その学生は、これまでグループの中で
何かトラブルがあっても
なかなか人に打ち明けられず、
自分1人で抱え込むことが多かったそう。

1人で解決できることならそれでもいいけど
解決できないことは、いつも諦めたり
放置したりして、逃げてきた。

自分はみんなと協力して
何かをすることが向いてないのでは?と思っていた。

でも、冊子づくりをしていると
困ったことはいくつも出てきて
そのたびメンバーのみんなが助けてくれた。

困ったときに「助けて」と自分から
言わなければ結局1人で背負ってしまって
最終的に逃げ出したくなるけど
自分から言えばいいのだとも気が付いた。

しんどいときこそ声をあげる
助けを求めることが
この授業を経た私ならできると思うって。

…泣ける。

このことに早いうちに気が付いて
良かったなぁって思う。

人生で、1人で解決できることなんて
本当に少ないと思う。
1人で解決したと思っていても
きっと誰かがどこかで助けてくれている。

「人に迷惑をかけてはいけない」
と言われて育つと
なかなか自分から助けてとは言いにくい。

私は人に甘えることも苦手で
勝手にいろいろ1人で背負い込んできたけれど
なーんだ、助けてと言ったら良かったんだなぁって、40間近になってようやく気付いた。

助けてといえる人の方が強い。
自分が出来ないことを認めて受け入れているということだから。

自分の弱さを認められない人ほど
助けてといえないのだと思う(それが、過去の私)

たぶんさっさと諦めて、自分の弱さを受け入れた人の方が人生うまくいく、と思う。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。