今回も白熱!ノオト代表の宮脇淳さんがゲストの「第16回ライターお悩み相談室」終了しました!

  • ブックマーク
  • -
    コピー

先月開催した「第16回ライターお悩み相談室」、今回も白熱した2時間となりました。

今回のゲストは、編集者でコンテンツメーカー、有限会社ノオト代表の宮脇淳さん(@miyawaki)!大人気イベント「#ライター交流会」を主宰するなど、ライターさんとたくさんお仕事をしてきた宮脇さん。そんな方のお話を、6人という少人数で聞けるまたとない機会!

というわけで、募集を開始したとたん、あっという間に定員に達成し、ものの5〜10分くらいでキャンセル待ちとなったでした。

依頼されるライターとは?

今回のテーマは、「依頼されるライターとは?」

有限会社ノオト代表として、さまざまなライターさんとお仕事をされている宮脇さんに一度聞いてみたいと思ったのが、どんなライターならまた仕事を依頼したくなるのか?ということ。

フリーライターとしてお仕事をしていくためには、仕事を依頼し続けてもらわなければ成り立ちません。が、新規のお仕事をもらうために常に奔走するよりは、同じクライアントさんに継続してお仕事をいただく方がハードルは低い。

というわけで、宮脇さんの考える「依頼されるライター」について、根掘り葉掘り聞いてきました!

依頼されるライターになるために

当日参加者から寄せられたお悩みはこちら(一部抜粋)

仕事をする上で大切にしていることは?

宮脇さんが編集者として大切にしていることは、情報を広く浅く知っておくこと。ライターとしては、情報を深く知っていることが大切だと言います。また編集者としては、いかにライターさんと信頼関係を築けるかを大切にしているとのこと。ライターとの関係も大事にしつつ同時に、読者の方も見ながら、常に客観的に記事のことを考えているという宮脇さん。

編集とライター、自分には一体どちらが向いているのか悩んだときは、ある企画を思いついたとき、それを自分で書きたいかどうか?が決め手となるという。つまり自分が企画をした特集でも、自分で書かなくても大丈夫、誰か別の書き手にお願いできる場合は編集者。どうしても自分で書きたいと思う人はライター向きという考え方。

この発想には、本当にそうだな!とヒザを打つ思い。

私は面白そうな企画を思いついたら、自分で書いてみたい!と思うタイプなので、ライター向きなのかもしれない。とか言いつつ一方で、編集者としての仕事もすこぶる楽しく、この取材でこんな記事が書けるなんて!と想像以上のものを上げてくれるライターさんがいると、私が書けないこともたくさんあるのだから、私が無理して書かなくてもいいんだな、任せるべきだなと思ったりもする。

宮脇さんは「ライターも編集者になるべき」とも言っていて、これも確かにそうだと思います。編集者としての視点も持ったライターさんは強いと私も思う。

時間管理の仕方

フリーライターとして時間管理をするコツとしては、朝ちゃんと起きること!(笑)

でもこれは本当にそうで、先日私が書いた「在宅勤務をするときの8つのコツ」という記事でも、1番目に「生活リズムを崩さないこと」を挙げています。

宮脇さんオススメの本3冊

[itemlink post_id=”22487″]

[itemlink post_id=”22488″]

[itemlink post_id=”22489″]

得意分野を作るには?

編集者としては、「私はこれが好きです」と明言しているライターさんに頼みやすいとのこと。たとえば、ラーメン特集の記事を書いてもらうとしたら、やっぱりふだんからラーメン好きを公言している人に記事を書いてもらいたいと、私も思います。

普段から「自分の好き」を発信しておくこと。これはすごく重要。

私は洋館が好きで、各所で言いまくっていたら、雑誌Hanakoの京都特集で洋館ページを書かせてもらったり、びゅうたびというWEBサイトで、洋館めぐりの旅記事を書かせてもらったりしました。

ふだんから自分は何に興味があるのか、何が好きなのか、意識しておくといいと思います。何に興味があるか分からないという人は、ブログや日記を書いてみると、見えてくることがあります!

実は私は「洋館好き」ということは、ブログを書くことで気が付きました。なんかやたらと洋館の写真撮りたくなるし、紹介したいし、書いてるとテンション上がるし、もしかして洋館好きなの?って気が付きました。まずは書き散らして、書くことで好きの輪郭がはっきりしてくるのだと思います。

まず好きなことを見つける。そしてその「好き」を育てることで、いつしか得意分野となるのではないかなと私は考えています。

ライターとして取引先と信頼関係を築くコツ

信頼されるライターになるために大切なことは

◎いい記事を書くこと

◎締切を守ること

◎実績をフル公開すること

◎レスポンスは早く!

そして大切なことがもう一つ。それは、気の合う人と仕事をすること。フリーランスのいいところは、いわば自分で自分のクライアントを選べること。我慢せず気の合う人と仕事をした方がよい!

全面同意!

私が編集者としてライターさんに仕事を依頼するときは、まずは実績を見ます。どんな記事を書いてきたのか、どんなことに興味があって、どんな文章を書くのか。実績を公開しておくことが、次の仕事に繋がります(断言!)

企画の持ち込むときのコツ

編集プロダクションは、常にネタをさがしています。ネタ、ネタ、どこかにネタはないか!状態なので、テーマに沿った企画を持ち込んでくれたら、編集者としては大喜び!

採用されるコツとしては、まずその媒体がどんな企画なら掲載してくれそうか、考えること。たとえば「丁寧な暮らし」がテーマの媒体に、「おいしいインスタントラーメン、食べ比べてみました!」みたいな企画を持っていったって、見当違いもいいところ。どんなテーマならその媒体の読者が読みたいと思うのか。過去の記事などを参考に考えるといい。

そして企画とは、ある日突然思いつくものではないので、普段から面白そうなネタはストックしておくこと。

私は、気になったものコトはとりあえず写真に収めたり、メモしたりしています。それがだんだん貯まっていくと、アレとアレくっつけたら面白いんじゃない?とある日、思いついたりすることもあります。

ライターとしてファンを作るための発信法とは?

署名記事を書くこと。

署名記事とは、書いた人の名前が載った記事のこと。雑誌やWEBサイトでも、誰が書いたのかを明記したものと、そうでないものがあります。パンフレットや大学案内などは無記名ですが、ライターの名前が載せてもらえる署名記事の仕事をすると、実績としても表立ってアピールすることができます。まずは署名記事を書く。

そして、いい記事を書けば読者だけではなく、クライアントにもファンになってくれる人ができる。つまり、業界内、取引先にもファンができる。仕事を依頼してくれるのは業界の人なので、業界にファンを作ると最強!と私も思いました。

以上、忘れたくないことの覚書でした!

参加者の皆さんの感想

さて「ライターお悩み相談室「の最後には毎回アンケートをとっています。今回も前回に続き、アンケートに答えてくださった方全員がなんと!「大満足」と答えてくれていました。うれしい!

ありがとうございます!!!

以下に、皆さんの感想を載せておきます。

オタさんはその日のうちにレポート記事を書いてくれました!大事なところが網羅されていて、分かりやすいまとめ!ぜひチェックしてみてください。

ライター塾について

2020年1月からライター塾を開催しています。

2017年からずっと「ライターお悩み相談室」をやってきて、これからライターになりたい人から、すでに出版もしているベテランライターの人まで、いろんな方の悩みを聞いてきました。

ですが、短い時間の中では、実際どのようにインタビューをしたらいいのか、文章を書けばいいのか、なかなか具体的にお伝えすることができず、もどかしい思いをしてきました。

同時期に大学で「編集技術」という授業を担当するようにもなり、書くことや編集することの魅力を改めて自分の中で認識するようになりました。授業を通して、その技術を伝えることの難しさや楽しさを実感。ライターとして活躍したいと思う人を、もっと具体的に応援したいと思い、この度ライター塾を始めてみることにしました。

3ヶ月かけて、web でも紙媒体でも「書いて」生きていくための具体的な方法を、5回に分けてレクチャーするライター塾

第2期は5月27日(水)13時〜からスタート!

第2期生の募集は4月末を予定しており、メルマガに登録してくれた方から先行してお知らせいたします。
ライターを目指す人のための7日間無料メールレッスン 読者登録

書きたいけど書けない人へ。無料メルマガ配信中!

おかげさまで大変多くの方に購読いただいており「無料でここまで語ってもらえるなんて!」「あったかくてホッとして読むとやる気が出る、私宛のお手紙のよう」など、とっても好評です!!

私の講座やセッション、イベント等はメルマガのみでご案内することがほとんどなので、ぜひ下記写真をクリックして登録してみてください〜。

 

 

 

\京都ライター塾を主宰/

ライター未経験の方や、ちょっと繊細な方も4カ月で「書くを仕事にする」ために必要なことが「ひととおり」学べる「京都ライター塾」。2024年1月スタートの第10期はグループ講座・動画視聴コース共に満席となりました。次回は開催未定ですが、最新情報はメルマガにてお届けいたします。

  • ブックマーク
  • -
    コピー

この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。