妹を亡くした私の想いを、中国新聞に取り上げてもらいました。


昨日の、忙しさでパニクっている私のブログを読んだ友人から、
こんな言葉が贈られました。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

– マザー・テレサ

と、これを読んだら、忙しい忙しいと言っている自分が猛烈に恥ずかしくなって、
私はもう消えたくなりましたよ。。。ホント(泣)

スケジュール管理できていないという…全部自分の責任なのにね。

——

…で、先日26日は、13回目の妹の命日でした。

中国新聞が、「飲酒運転ゼロPROJECT」の一環で
妹を亡くした姉の想いを取り上げたいということで、
私が妹に宛てて書いた手紙を記事にしてくれました。

新聞記者の胡子さんから、

>真理子さんへの思い、飲酒運転の現状についての思いなどを
>「真理子さんへの手紙」として書いていただけませんでしょうか。

とメールを頂いたときは、「死んだ妹に手紙を書く」という設定に
「手紙を書いたって、読んでもらえないのに!?」と思って、それだけで泣けてきましたが。

で、いざ手紙を書こうとすると、これまた泣けるという。

仕方がないので、妹のことを客観的に「あなた」と表現することで、
ようやく筆が進み、書きおえたのでした。

新聞記事では、手紙をベースに記事を作ってもらい、
中国新聞のfacebookでは、手紙の全文を載せてもらいました。

長いですが、興味のある方は読んでみてください。

年末年始で、飲酒の機会が増える時期、
本当の本当に、飲酒運転する人がこの世の中からいなくなりますように。

————-

妹が死んでから。

あなたが死んだことを知ったのは、12月26日の早朝。
異常な興奮状態で電話をかけてきた母から聞いたのでした。
京都から島根へ、朝一番の飛行機で飛んで帰り、
「まだ生きてるかもしれない」と弟と二人待っていたところに帰ってきたのが、
オレンジ色の毛布に包まれたあなたでした。顔は無傷で青白く、
お葬式のときには私がお化粧をしてあげたのでした。

事故を起こした相手が飲酒をしていたと知ったのはいつのことだったか。
人の命を奪った加害者なのに、刑務所に入ってわずか3年で出てこられるとか、
当時の私は、怒りも何も、その意味が全くよく分かりませんでした。
あなたが死んで、父と母はとても悲しみました。悲しむ姿を見るほどに、
「私が死ななきゃいけなかったんだ」と思いました。
三人きょうだいの中でも、私が死んだ方がまだ親の悲しみが少なそうだったから。

大切に育ててきた子どもを亡くすのと、きょうだいを亡くすのとでは、
きっとまた違う感情があるのだと思います。子を亡くした親も悲しいだろうけど、
妹を亡くした私だって悲しかった。子どものころの大切な思い出を一番近くで共有してきたんだから。
でも私は、「なんでお前が生き残っているんだ」と責められているような気さえしていました。

死にたかったけど死ねずに生きていたら、そのうち結婚したり子どもが生まれたり、
幸せなこともあって、「死なないでよかったな」って思うことがちょっとずつ増えてきました。
でも同時に、なんでこの幸せを一番に分かち合いたいあなたがいないんだろうと悲しく思います。

あなたが死んでから、母や大勢の人が本当に頑張って、
危険運転致死傷罪が新設されました。
だけど残念ながら、何の効力も発揮していないように感じます。
飲酒運転で起きる事故なんて、自分の意思で事前に避けられるのだから、
あれは事故ではなく、故意。むしろ、積極的な殺人行為。

「飲酒運転したら、こんな罰則がありますよ」なんて、ゆるく良心に訴えたところで、
それができない人がいるのだから、今もこうして事故が起こり続けているのだと思います。

クリスマスパーティだ、忘年会だとお酒を飲む機会が増える時期。
どうか、飲酒運転をする人がいませんように。
飲酒運転をしようとする人がいたら周りの人が全力で止めてくれますように。
私のように悲しいクリスマスを迎える人が増えないように願いを込めて、
初めて死んだあなたに手紙を書いてみました。

<中国新聞12月26日>
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記者の胡子さんは、記事作成にあたりメールや電話で何度も事実確認をしてくださって、
電話も私から掛けたときは、電話代がかかるということで、すぐに折り返してくれるなど、
本当にもう記者の鏡のような方で、手紙を書くことはしんどかったけれど
胡子さんの真摯な対応に本当に救われたのでした。

ライターとして、私もそんな姿勢で取材したいなぁと気付かされたというか。

本当に、ありがとうございました。

 

 


2012年12月28日 | Posted in 執筆記事 | | Comments Closed 

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