一番大事なものを見極める力を身につけたい。

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昨日は、私が主宰する「京都ライター塾」のアドバンスコース講座に、ゲスト講師・小説家で理系ライターの寒竹泉美さんをお招きして、「エッセイの書き方講座」をしてもらった。

講座では、事前にエッセイを書くという課題があった。寒竹さんからは、書きたいことを全部書き出してみて、そこから半分に削ってくださいという指示があった。

私が原稿を書くときは、いつも2~3割を削っている。あえて多めに書いて削ることを心がけている。けれど、今回の寒竹さんの指示は2~3割どころではない。まるまる半分を削るように指示があった。

これが本当に難しい。

結局、私は2531字→1688字に減らして提出。そして添削してもらったのだけど、寒竹さんのツッコミが至極、的確すぎてうなった。

ライター記事にたとえたら、インタビューで5個質問して、すらすら答えをもらって、それを全部そのまま書きました、捨てたところはありません、という無駄のなさを感じます。

そうやって書かれた文章がいかにつまらないか、私はよく知っている。

・とても面白い話を聞いた!
・どのエピソードも入れたい!
・全部捨てがたい!!!

という話の中から、泣く泣く削り、心を鬼にして削除して、これだけは絶対に伝えたい!!!ということだけを抽出して、インタビュー記事に盛り込む。そうやって取捨選択され、書かれた記事でないと、面白くない。選び抜かれたものだけが、書いてあるからこそ面白い、濃い記事になる。

削ることをサボった私のエッセイは、まさにつまらないインタビュー記事のようだったなぁと恥ずかしくなった。

良いものと悪いものが混じっていたら、選ぶことは簡単だが、全部が好きで良いと思える場合、取捨選択は困難を極める。でも、そこをあえて決断する。「右腕を切り落とすくらいの思いで削る」と寒竹さんは言っていた。そのくらいの覚悟で削られ、選び抜かれた文章が面白くないわけがない。

そして、これは人生にも言えるのではと、はたと気がついた。

ありがたいことに今、私がやっている仕事はどれも楽しくて、やりがいもある。単価も特に不満はない。やりたいことしかしていない。プライベートでも、好きな人としか付き合っていない。行きたいところにしか行っていない。

けれど、取捨選択せずに全部、手中にしていると、本当に忙しくて、常に何かに追われている状態になり、この1年くらいは、ずっと気持ちがせわしない。

それってつまり、私の嫌いな本当につまらない仕上がりのインタビュー記事のようなものなのかもしれない。

書くことも、生きることも、これだけは絶対に譲れない「一番大事なもの」を見極める力を身につけたいなぁと、何度目かの寒竹さんの講座を受けて思ったのでした。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。