(3)レンタカーで海水浴に行って車の鍵を水着のポケットに入れたまま泳いだって話、聞きます?

  • ブックマーク
  • -
    コピー

昨日の続き

車の鍵を海に落としてなくしたものの、天才まきちゃんが機転を利かせてくれて、予備の鍵を宅配便で届けてもらうことで一段落。

わたしはといえば、だいたいなんで水着にポケットなんてついてんだよ、ついてたら何かモノを入れてしまうじゃん。ポケットに何か入れちゃったら、水の中に入ったときに中のものが落ちるじゃん。同じポケットつけるなら、チャックまでつけなよ! なにこのラッシュガード。チョー欠陥品!!!ってな感じで水着にまで腹が立ってきていたのでした。今思い返しても、欠陥品!水着にポケットは必要ない!(入れなきゃいいんだけど、あると入れちゃう。あ、ここにポケットあるな、鍵入れっぱなしにしてたら危険だわって思って鍵をポケットに突っ込んだことまで覚えている)

ひとまず夕飯のカレーを食べるも、なんかもう空気は沈んでいるんですよ。暗いんですよ。誰も鍵をなくしたバカなわたしのことを責めないし、もうそのことに触れないようにしているのだけど、なんか暗いんですよ。全体的に、あーあって感じで。

その後、わたしはなぜか開き直っていて「なくしたものはしょうがない。明日になったら鍵は来るんだしさ」って思ってるんだけど、まさか、なくした張本人がそんなこと言うわけにもいかず、せっかくのキャンプの夜、場を盛り上げようにも、誰のせいで沈んでるんだみたいなことになるし、とにかくみんなの雰囲気が暗くて(ま、そうなるよね)、わたしは「針のむしろ」ってこういうことを言うんだなって深く実感していて、「消えてしまいたい」という気持ちもこんな感じなんだなと思いつつカレーを食べていたのでした。

(1)ではみんなお酒を飲んでてと書いたけど、そういえば夜になったら、近くの温泉に行こうと言っていたので一人だけお酒を飲まずに我慢していたはず。だけど、それも叶わず(だって車の鍵がないから!)

この温泉がとにかく最高で、海水浴よりも楽しみにしていたかもしれないくらいなのに、行けなくなってさらにみんなは意気消沈。

仕方がないので、海水浴場にあったシャワーを浴びて済ますことになったのだけど、このシャワーの水が夏とはいえ、あまりの冷たさに震え上がるほどで、いっそう惨めさが増す感じ。

車の鍵をなくす前に、テントや寝袋だけ「とりあえず出しておこうか」と外に出していたことが不幸中の幸いで、これまでも車の中だったら、その夜どうやって寝ることになっていたのか。ホントよかった。

そうして翌日。

一晩寝たら気持ちも落ち着いて、気を取り直して海水浴を楽しむ私たち。だって今日の午前中には鍵は到着するのだから。

朝から海の中に入って遊びまくって、みんなで浜辺でまったりしていたとき。とお〜くにある隣の海水浴場からかすかにアナウンスが聞こえて来る。

「おと……もの… おしら……です くる…の…かぎ…… おきゃくさま………」

ん? 車の鍵? 今、車の鍵って言ってなかった? え? もしかしてここからあっちの海水浴場まで車の鍵が流れていった?

いやいやいや、それはないでしょう。

あっちの海水浴場の人が浜辺で落としたものが見つかったんでしょう。

え、でも万が一ってことがあるかも。

いやいやいやいや!

と一通りやりとりしてみたものの、どうしても気になったので、はるか遠くに見える隣の海水浴場に確認しに行くことにしたのでした。

 

続く。

その(1)

その(2)

続きばっかりで申し訳ないけれど、朝にブログを書いていると、子どもたちが起きて来るのです!寝てればいいものを!起きてきた時点でブログタイム終了。

と言うわけで続く。

台風、心配ですね。

その(4)

書きたいけど書けない人へ。無料メルマガ配信中!

おかげさまで大変多くの方に購読いただいており「無料でここまで語ってもらえるなんて!」「あったかくてホッとして読むとやる気が出る、私宛のお手紙のよう」など、とっても好評です!!

私の講座やセッション、イベント等はメルマガのみでご案内することがほとんどなので、ぜひメルマガを登録してみてください〜。

 

\京都ライター塾を主宰/

ライター未経験の方や、ちょっと繊細な方も4カ月で「書くを仕事にする」ために必要なことが「ひととおり」学べる「京都ライター塾」。2024年1月スタートの第10期はグループ講座・動画視聴コース共に満席となりました。次回は、2025年1月開講予定です。最新情報はメルマガにてお届けいたします。

  • ブックマーク
  • -
    コピー

この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。