「何でも書けるライター」は、弱い。

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「依頼さえしてもらえれば、何でも書けます!頑張ります!」

フリーライターになりたての頃、私はそんな風に営業をしていた。でも、今の私(発注側)から言わせれば、それは「自分に何ができるか考えるのを、相手に丸投げしている」のと同じ。

実は、一番クライアントを困らせる言葉なのではないかと思う。

フリーライターとして仕事をするようになって気が付いたのは、「自分には何ができるか」をきちんと把握しておくことが大事である、ということ。

たとえば、営業をして仕事を依頼してもらうにも、相手が一番知りたいことは「あなたは何ができるんですか?」ということだ。

私がライターの仕事がほしくて営業に行ったとき、何をしていたかというと、「私はこういうことがしたい」という自分の希望を伝えることばかりしていた。

・インタビューがしたい
・お店取材に行きたい

あとは、とにかく何でもいいからライターの仕事がほしいという漠然とした営業。でも、実際に私がライターさんに仕事を依頼するようになって分かったのは、クライアントが何より知りたいのは、「私たちの会社のために、あなたは何をしてくれるんですか?」ということだ。

それを提案できるライターさんだと、仕事の依頼もしやすい。

「何でもひと通り書けます」というライターさんより、教育系のことなら強いですとか、介護の経験があるので介護に関することなら実体験を交えて書けますとか、ある方がいい。

自分に何が書けるかをあらかじめ見つけておいて、そういうことが書ける人を望んでいるだろう媒体に行って、こういうテーマで書けますと提案する。

これが一番ではないかと思う。

「何でも書けます」といわれると、その人に書けそうなことをクライアント側が見つけないと仕事の依頼ができない。それって、とても面倒なことである。

すでに何度も仕事をしていて、その人となりが分かっている状態なら、そういうこともあると思う。けれどゼロ→イチで、何もないところから仕事を依頼してもらおうと思ったら、まずは自分で何ができるかを見つけて、それを相手に伝えることでやっとスタート地点に立てるのである。

ということに私が気が付いたのは、ライターになって数年経ったときのことだった。当時はまだ雑誌も売れていて、ライター仕事もたくさんあったので、何かに特化していなくても依頼があったのだけど、雑誌の休刊が相次ぎ、メディアが紙媒体からWebに移行し始めた頃、私の仕事は激減した。

何でもひと通り、広く浅く書けます的なライターに、用がなくなったのだと思う。

だからこそ、いろいろな仕事をしながらも、【自分だからこそ書けること】、この一点を常に探しておくことが長く書く仕事をする上でとても大事。

そもそも、依頼する側になってみると、もう本当に、いろいろなライターさんが大勢いる中で、その人の書けそうなこと(能力がありそうなところ)をなぜ、私が見つけてあげなければいけないのか?と思ったりする。

とはいえ、自分に何が書けるのか。自分の強みは何なのか?ここを見つけるのは一人ではなかなか難しい。

今月のオンラインサロンでの勉強会でゲストに来てもらう売れっ子ライター・小林義崇さんも、なんとライターになりたての頃は、元国税局員であったことが強みになるとは思わず、あえて活用していなかったと言う(…なぜ)それほど人は自分の強みにはなかなか気付けないということだ。本当にビックリする。

だからこそ、客観的な視点を取り入れたり、戦略的に「自分をどう見せるか」を設計する力が必要になってくる。

「いい文章を書いていれば、いつか誰かが見つけてくれる」

そんな受け身の姿勢では、生き残るのが難しい。これからの時代、フリーランスに求められるのは、自分のスキルを誰に、どう届けるかという「広報の視点」と、相手に価値を納得してもらうための「伝わる設計」だ。

というわけで、3月のオンラインサロンでの勉強会は、これからのライター・クリエイターに必須の武器を学べるテーマで企画。

ゲストは、話題の本『推し活から学ぶブランドとファンの育て方』の著者・曽和 裕次さん。曽和さんは、広報・ブランディングの分野で約30年のキャリアを持ち、これまでに150以上のプロジェクトを手がけた実績の持ち主。

勉強会では、「仕事とファンを引き寄せる方法」を、広報のプロの視点からたっぷりと伺います。

「自分だからこそ書けること」を、どうやって相手に届く言葉に変換していくのか。 そのヒントを一緒に掴みませんか。こちらのイベントはサロンメンバー限定です。

今の自分を変えたい、選ばれる書き手になりたいという方、ぜひサロンでお待ちしています!

そして!

今月末のオンラインサロン特別対談の一般募集が、本日よりスタートします!

今月のオンラインサロンの勉強会は、サロンメンバー以外の方も無料で参加していただけます!

テーマは、全ライターが一度は向き合うべき「お金と仕事」について。ゲストに、元国税局員という異色の経歴を持つベストセラー作家、小林義崇さんをお迎えします!対談タイトルはこちら。

ライター歴20年×元国税局員ライター
「書けるライターが、なぜか稼げない理由」
〜書いて稼ぐために、まず知っておきたいお金の基本〜

私はフリーランスになりたての頃、「営業して仕事を取る」という発想がなく、収入の面でとても苦労した時期がある。

「単価交渉が怖くて、ずっとカツカツだった……」
「稼がないと!と意識が変わるまで、お金のことがずっと不安だった」

そんな私の実体験をぶつけながら、お金のプロである小林さんに「ライターが事業として利益を出し、長く書き続けるための土台」を徹底的に深掘りしていきます!

対談に参加希望の方は、ぜひ下記URLからお申込をお待ちしています!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。