人生のハンドルは「自分が握っていること」を思い出す。

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ある人が、人生を車に乗っていることに喩えてくれた話が印象的で、とてもよく覚えている。

自分が車に乗りハンドルを握っている、ということを忘れてはいけない。自分が乗っている車(自分の人生)なのに、誰かにハンドルの操作を任せていては、自分の行きたいところにはたどり着けない。

誰かに任せていてはいけない。右の方角に自分の行きたい場所があるならば、自分で「右に曲がる」と意識して、そして右にハンドルを切るべきなのである。

ものすごくシンプルだ。

なのに、今はナビという便利なものがあり、知らない街を走るときには、ナビの言いなりになったりする。または、助手席に乗っている人の案内に頼ったりする。ナビは、「左に曲がった方が近道だよ」と言ったり、友人が「コンビニに行きたいから左に曲がって」と言ったりする。

その提案を聞いて、左に曲がるのもいい。そのときに大事なのが、提案や意見を聞いて、最終決定を自分でするということだ。コンビニでお菓子を買いたいなと思ったのなら左を選択してもいいし、もしコンビニに行っていたら予定の時間に間にあわないと思ったら、ごめんねと言って右に曲がる選択をしてもいい。

とにかく大事なのが、最終的な決断を「自分」ですること。

このとき友人に言われるがままに左に曲がり、コンビニに寄った結果、目的地に着く時間が予定より過ぎてしまった場合。そんなときは、つい友人のせいにしたくなるかもしれないけれど、友人は責任を取ってくれない。そもそも、「左に曲がろう」という提案を採用したのは自分なのだから、選択を間違ったのも「自分」。そう理解できていれば、相手を責める気持ちも出てこないと思う。

このことに気付くまでに、私は随分長い時間がかかった。たとえば、助手席に座っているのが友人ではなく、親や先生ならば。「親(や先生)が言うことは絶対に正しい」としつけられてきたので、親が言うままに、先生のいう通りにハンドルを切ってきた。たとえそれが行きたくない方角だったとしても。それが正解だと思い込まされたまま進んできた。

けれど、この話を聞かせてもらった後、ハンドルを握っているのは自分なんだなと思い出した。たとえ助手席で、誰が何をわめこうとも、運転席に座っているのは自分。自分の行きたい方向にハンドルを切ればいい。私は好きなところにいっていいんだなと初めて思えた。

そして、助手席にいる人がギャーギャー口出してきて、うるさいな?と思ったら、車から降りてもらえばいい。ここは、私の車なんだから。ナビも余計だなと思ったら消せばいい。好きな音楽をかければいい。それがあなたの人生だと教えてもらった。

今、京都ライター塾の受講生には、いろいろな課題に取り組んでもらっている。私が添削をしてフィードバックをしているけれど、それも私が車の助手席でワーワーいっているようなものだ。「ライターとして活動したい」「書いて、しあわせになりたい」と言う人のために、私の考える最速最短、ベストな道をワーワーお伝えしている。

でも最速ではなくて、自分のペースで進みたい人もいるかもしれないし、海側の道より、山中の道を進みたい人もいるだろうし、見たい景色が違えば選ぶ道も変わってくる。

提案には耳を傾けつつも、最後は「自分の意志」で好きにハンドルを切って、自分の行きたいところへ進んでもらえたらいいなぁと思っている。


そして誰と一緒にドライブしたいか、それも自分で選択できる。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。