子どもはみんな頑張っている。[つれづれなるままに雑記2018.09.03]

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この週末に保育園の懇談会があった。子どもたちが園でどんな様子で過ごしているのか、担任の先生とお母さんお父さんが集まってお話をするのだ。

先生の話を聞くと、みんなおおむね良い子だ。でもお母さんが話し出すと、「ピーマンをどうしても食べない」とか、「自分のこだわりをお姉ちゃんにまで押し付けてケンカになる」とか、それはもういろいろ出てくる。

こうなってほしいな、という親の期待と、そうはいかない子の実態。

それを聞いた先生は、「園では頑張ってピーマン食べてますよ」と言う。「最後までお皿にピーマン残してるし、あぁピーマン嫌いなんだなという雰囲気は伝わってきますが、最後は自分で食べてます」というと、お母さんは信じられないという顔をする。家では、どうしても食べないのに、と。わがままばっかりで、全然言うことを聞かない、みたいな。

いろいろなお母さん、お父さんの話を聞いて、先生は言う。「みんな、園では頑張ってるんじゃないですかね。だから、家では甘えが出ちゃうじゃないんでしょうか」

あぁ、それだなと思う。

園では、みんな自分ができること以上のことをやろうと頑張っているんだ。まだ3歳とか4歳なのに。お友達がいるから負けたくないとか、先生にいいところ見せたいとか、分かんないけど、たぶんいろいろな感情があって頑張っている。だから、家に帰ると素になるというか、甘えが出て、できなくなる。

家で、そこをいちいち怒ったりしなくてもいいんだ。だって、やろうと思えばできるんだから。現に園ではきちんとできているんだし。

子どもが自分でいられる場所があるからこそ、頑張ればできることができなかったり、ここはやらなくていいんだって甘えたりする。頑張るのは園だけ。それだけで十分だと思う。24時間頑張ってたら疲れる。家にいるときくらい、良い子でなく素の自分でいたいよねと思う。

9月1日は子どもの自殺が1番多い日だそう。夏休み明け、学校に行きたくない・行きたくても行けない子が、行き場がなくてそんな選択をするのだとしたら、とても悲しい。子どもはもう、もう今のままで十分に頑張ってるんだなっていうことを、親は知っておかないといけないなと、みんなの話を聞いて思ったのでした。

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写真は、自分の机でなにやら工作している娘と、最近フォートナイトというゲームにどハマりして、その格好?をしている息子。見ているだけで暑いよ!

 

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。