AIに振り回されないために必要なこと(3)

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AIに振り回されないために必要なこととして、

「最後は自分で判断する」
「自分の在り方を意識する」

について書いてきました。

最後は、「どんな質問をするか」。

AIを活用する際に重要と言われているのが、プロンプトです。

プロンプトとは、AIに対して与える「指示や質問」、つまり問いかけのこと。AIの回答は、プロンプトの内容次第で大きく変わります。ほしい回答に直結しないプロンプトだと、高レベルな回答は期待できません。

私はライターとしてインタビュー仕事を18年してきて、これまでにおそらく1,500人以上の人に質問しまくってきました。

いい原稿を書くには、インタビューでいい話を聞いてくる必要があります。テレビ業界でよく聞く「取れ高」のあるインタビューでないと、いい原稿は書けません。

取れ高のあるインタビューをするには、いい質問をしないと、いい答えがもらえない。よってインタビューで重要なのは、どんな質問をするかに行き着くのです。

いい質問をするには、疑問を持たないといけません。疑問に感じるから、質問が生まれるのです。

ですが、この「疑問を持つ」ことが難しいと感じる人も多いようです。

たとえば、今やっている仕事が合わないと感じている人がいるとします。しかも現状の給料は納得のいく額ではない。同僚も上司も好きではない。このままで良いとは思っていない。が、転職しても、今と違う職種を希望すれば自分はまったくの未経験者…今より給料が上がることはない。詰んだ…。と思っている人がいたとして。

今より給料のいい職場がない、というのは本当でしょうか?実際に探したのでしょうか? 転職しても今より給料が上がることはないと思い込んでいたら、「今より給料がいい会社に勤めたいけど、無理だよな」と考えて、そもそも質問することすらできないのです。

AIを活用するには問いかけが必要なのに、そういう人は、そもそもAIに何を質問したらいいのかも思い浮かばずに、活用することもできないのかもしれません。

とはいえ、今の働き方を何とかしたいと思っていたとして

今よりもっと稼ぐ方法は?

と質問したとします。すると、AIはいろいろな提案をしてくれます。

・業務フローの見直し
・専門分野の深化・ブランディング強化
・マーケティングとセールスの戦略強化

さすが、いろんな戦略があります。それをすると、確かに売上は上がるかもしれません。でもやるべきことが増えてしまい、労働時間はもっと増えて、せっかく売上はあがっても、今より消耗するかもしれません。

もっと稼ぎたいというのは叶ったとしても、本当にそれでいいのでしょうか。

いやそうではなく、ただ稼ぎたいのではなく、労働時間は減らしながら、売上だけを上げたい場合、たとえばこんな質問はどうでしょうか?

今より労働時間を減らして、売上を上げる方法は?

質問の仕方を変えるだけで、返ってくる質問が全然違ってくると思うのです。

疑問を持つこと、そしてその疑問に対してどんな質問をするか。これからの時代は、ここがすごく重要になってくると思います。

自分のほしい回答をもらうためには、自分が何をほしいと思っているのかをまず理解する必要もあります。

上司が嫌いだから、ただ職場を変えたいだけなのか、お金を稼ぎたいのか、お金を稼いでかつ、やりがつもありつつ、尊敬できる仲間と過ごしたいのか。いやそもそも、働かなくていいなら、働きたくないのか。

とかいい出すと、いい質問をするには、自分の在り方や、今後どう在りたいのかを把握しておく必要があります。

たとえばインタビューに行って、いい話が聞けなかった、何も話してくれなかったと思ったとしても、それは相手が「つまらない人だった」訳ではなく、面白い話を引き出せなかったインタビュアーの責任。

いい質問ができなかったから、いい話が聞けなかったわけで、相手を責めることはできないよなぁと思ったりするのです。

などいろいろ考えて、検索していたら「プロンプトエンジニアリング」というワードがあることを知りました。

「プロンプトエンジニアリング」とは、『AI(人工知能)に適切な指示(プロンプト)を与えることで、望ましい出力を得るための技術』だそうで、これを学ぶためだけの講座まであるという…!

なるほど!!!

ますます、ライターとしての技術(言語化する力、質問する力、伝える力など)が武器になる時代になったなぁと思ったのでした。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。