出し惜しみする人生。

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毎週水曜日は昨年から通い出した
ダンスレッスン(ヒップホップ)の日です。

来月みんなでダンスイベントに
出場することになり、
初心者クラスにいる私たちなわけで、
ただいま、人に見せられるレベルまで
引き上げるべく、必死で練習しているところです。

こないだ先生が練習の最後に
「思いっきり、全力で踊ってください」
と言うので、1曲通して一度、全力で踊ってみた。

全力で踊ってみたんだけど
終わった後、まだ体力が残っている感覚があって、アレ?と思った。

全力で踊ったら、
もうその場から動けないくらい
体力が1ミリも残っていないくらい
そのくらい全身全霊で踊る
というイメージがあったのだけど
踊り終わった私がそうなっていたかというと
全くそうではなくて、
私は全力で踊れていたのかな?と疑問に思った。

全力で踊るやり方が分からない。
自分の「全力」が分らない。

それは、いつも私が出し惜しみをして生きているからだなぁと思った。

次のことを考えて、余力を残しておく。
大人だから。

例えば、子どもと一緒に公園に行っても
一緒になって全力で遊ぶことはしない。

なぜなら公園から帰った後
子どもは寝ていればいいけれど
私は夕飯を作ったり風呂掃除をしたり
家のことをもろもろしないといけないので
子どもと一緒になって全力で
遊ぶわけにはいかないのだ。
余力を残しておかないと…あとがしんどいのだ。

そんなわけで、公園に行っても
いつも疲れないように意識している。
全力を出さないようにしている。

私はいつもそうやって
余力が残るように過ごしているんだろうな。
常に出し惜しみをしている。

でも、それが習慣となってしまったら
出し惜しみをしている状態が
デフォルトとなるわけで、
それって、なんか全体のレベルが下がってしまっているような気がする。

それでいざ、全力を出そうとしたら
どこまでが自分の全力かも分からない。

ふだんからちゃんと全力を出してないと
いざというときに全力が出せない。

いざというときにさえ全力が出せないって
ふだんから出し惜しみしている意味すらない。

自分が限界まで頑張ったらどこまでいけるか
ときどきはやっておかないとダメなのだ。

さ、今日は全力でやるぞ!

10のパワーを使えば、
今日1日で原稿は書き終えられる!

と思ったところで、
10のパワーをもってしても
半分しか原稿が書けないかもしれない。

「自分の全力」をだいぶ
過信してたりすることはよくあることで
ときどきは自分の全力がどこにあるか
確認しておくことが大事だなぁと思ったりした。

そんなわけで、ダンスレッスンでは毎回
1曲踊り終わったあと「もう立てない…」
くらいの限界まで挑戦してみたいなぁって思う。

それにしても、
出し惜しみしてる人生ってなんなんだ。
私はいつ本気出すんだ。
出し惜しみして生きてるなんて、
なんてつまらない人生なんだ。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。