【ライターお悩み相談室コラム】人に電話するとき&インタビューするときの心構えについて

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書くことを仕事にしたい人のためのライター塾
書くを仕事に!京都ライター塾」を主宰する
フリーライター歴14年の江角悠子です。

ライターを目指す人に向けて、7日間無料レッスンをするつもりで書いているメルマガ。

今回は、メルマガ読者の方から届いた質問にお答えしてみます。

その質問とは

::::::::::

「電話をするのが気が重い」
また、取材先で相手と良い関係が築けず、
落ち込んだりしたことはありませんか?

::::::::::

というもの。

その両方とも、もちろんあります!

電話をしなければいけないときのコツ

電話はいまだに苦手です。新社会人になったときも電話番をさせられましたが、本当に嫌で嫌で仕方がありませんでしたし、今も変わらず嫌なので、家のことでどこか業者やお店などへ電話しないといけないときは夫にお願いしているくらいです。

そうやって誰かに変わってもらえるならいいですが、取材のアポ入れなどどうしても自分で電話をしないといけない場面は多々あります。

そんなときは、もうしょうがないのでやります。
(答えになってませんか?)

でもひとつ、ポイントがあります。

それは、一気にまとめてやるということ。

私の場合、1本の電話をかけるために、いちいち気合いを入れて覚悟して電話をしないといけないので、掛けるまでにすごく時間がかかります。

なので、それを1日1回、3日に分けてすると負担が大きいので、1日にまとめてぎゅっと「今日は電話をかける日」など決めて、一気にやっつけるようにしています。

こないだなどは、今年の夏に発行される書籍のアポ入れで30軒のお店に電話をしないといけないときがありました。

30軒のお店に電話…!

考えただけでクラクラしますが、編集者として関わる以上、大事な仕事です。

なので、ある1日を「今日は電話の日」と定めて、一気に電話をかけていきました。一度頑張って掛けたら、そのまま勢いにのって次もまた掛けられるものです。

どうせやらないといけない仕事なら、 次にできることは、どうしたらより快適にできるか、工夫することです。

電話は苦手ながらやってみると、すごく優しい店主の人が出て、話すことで癒されたり、元気をもらったりすることもあります。(逆にめちゃくちゃ感じの悪い人に当たって、ひどく落ち込むこともありますが…!)

そうやって励まされながら、何とかやっています。

追記

電話が苦手なので、電話を書ける前に、最大限、電話をかけないで良い方法を考えます。

今はお店によってはホームページがあるので、そこからメールで問い合わせができそうなら、まずメールをしています。上記の30軒電話をしたときは、「純喫茶」というくくりで、公式サイトも少なく、ファックスもない店がほとんどだったので、結果電話でやり取りするのが一番早いということになり、電話をしました。

電話が苦手な人はまず、電話以外で連絡をとる方法を考えるといいと思います!私がライターになりたての15年前は電話でアポ入れがほとんどでしたが、この時代なので、メールで済むことも増えています〜!

取材先で相手と 良い関係が築けない場合

次に、取材先で相手と 良い関係が築けない場合。

これもめちゃくちゃあります!

良い関係というのは、私はコミュニケーションがうまく取れることと捉えました。

良い関係が築けないというのは、うまく話を聞き出せなかった…とすると、1,000人以上にインタビューしてきた私も全然話してくれない人はいましたし、どんなに質問しても一切話が盛り上がらなかった人もいます。

でもそれは、人と人の相性の問題もあるため仕方がないと思っています。半分はこちらの責任ですが、半分は相手の責任でもあります。インタビューとは、その場にいる全員で作り上げるものなので、自分1人の責任ということはありません。

しかも、ライターとして話を聞きにいっているのであればたとえインタビューが盛り上がらなくともいい原稿が書ければ、それでいいのです。インタビューで友だちのように話が盛り上がったからといっていい原稿が書けるわけではありません。

別に友だちとお茶をしているわけでないのだから盛り上がらなくてもいいんだな。

そう気付いてからはインタビューが盛り上がるかどうかはあまり気にならなくなりました。

大切なのは原稿を書くときに必要なことを聞き出せるかどうか。ライターとして人と会うときはそこに注力するべきで会話が盛り上がるかどうかは二の次なのです。

「インタビュー講座」では話の聞き出し方の具体的なテクニックのほか、心構えについてのお話しもしています。人に話を聞くというのは、すごくエネルギーのいることなので、その人とどう向き合うか、心の在り方もすごく関係してくると私は考えています。

以上、答えになっているでしょうか。


何かヒントになっていればいいなと思います。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。