【ライターお悩み相談室コラム】ライターになりたいけど、不安がある人へ。ライター歴14年の私から伝えたいこと。

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今日は、ライターになりたいけど、 どうしても不安という方へ、 メッセージを送るつもりで書きます。

「ライターになりたいけど不安」というのは、 「ライターお悩み相談室」に来てくれる方や、今開催中の 「京都ライター塾」参加者からもよく聞く言葉です。 この不安に対して、ライター歴14年の私から お伝えできることは何だろうと考えてみました。

抱える不安をどうするか

不安というのは、

◎ちゃんと仕事がもらえるだろうか
◎きちんとした原稿がかけるだろうか
◎本当に稼いでいけるだろうか
◎そもそも私にやっていけるのだろうか

この辺りから来るのかなと思います。

これらの不安について私から言えることは

「やってみないと分からない」

ということです。

こんな答えに、なーんだと思うかもしれません。 でもここでたとえ私が、 「●●さんなら、大丈夫です! 絶対ライターとして成功できます!」 と力説したところで、いわれた人の不安はなくならないように思います。

不安なのは、経験がないからです。

経験がない、やったことがないことに不安になるのは当然です。

少しでも行動してみる、実際に自分でやってみることで経験値があがり、少しずつ不安がなくなるのです。

ところで思ったのですが、これからライターになりたい人が、いざライターに挑戦してみて失敗したとき、 失うものって何かあるのでしょうか?

私は仕事で、 お店をオープンされた方にインタビューすることがあります。

その人たちはみな、自分のお店を持つために、 数百万円ときには1,000万円以上、 お金借りて挑んでいます。

もし経営に失敗したら、 投資した分だけの借金が残ってしまいます。そうなるとかなり厳しいでしょうし、もちろん、そうならないように努力されるのだと思います。

でもそれほどの覚悟をしてお店を持つのだと思うと、毎回オーナーさんにお話を聞かせてもらうたびに深く感動します。

失敗して失うもの

一方でライターに挑戦することは、数百万の借金を抱えなくとも、今すぐにでもできることです。たとえ失敗したとしても、致命的な借金は残りません。

そこにあるのは、ただ「失敗して恥ずかしいなぁ」という気持ちがだけではないでしょうか。

最悪、失敗したとしても、 それによって財産を失うことはない、友だちを失うわけでもない、つまり、失敗して失うものって何もないと思うんです。

失うものがないどころか、むしろ「挑戦した!」という経験と自信が手に入ります。

だから、不安がる前に、もっと気楽に挑戦してみたらいいのではないかと思ったのです。失敗したらなぜ失敗したのか考えて、 次から失敗しないようにすればいいだけです。

私もずっとその繰り返しです。

安い案件を請けて苦労して納品したことを活かして、 次からはギャラ交渉することを覚えたり、 インタビューでうまく話を聞き出せなくて書くのに苦労したら、 次のインタビューではバカだと思われてもいいから、徹底的に分からないことを聞くようにしたり。

やってみて初めて分かることがたくさんあります。

私だって不安

そして私も「書くを仕事に!京都ライター塾」を始める前はすごく不安でした。

塾をすること自体初めてですし、 本当に人が集まるだろうかと怖くて、 なかなか告知もできませんでした。

でも思ったんです。

失敗しても私が恥ずかしいだけで、誰にも迷惑をかけることはないなぁって。借金も残りません。ただただ私が恥ずかしいだけなら、とにかくやってみようと。

そして実は今も不安です。私は本当に授業料で払ってもらった分だけの価値を、皆さんに提供できているのだろうかと。でもどんなに不安でも、私が今できることは、全力を尽くすことだけだなと思って塾の講座に取り組んでいます。

いつまで経っても、不安ってなくならないもんだなぁって思います。

長くなりましたが、一番言いたかったことは、ライターに挑戦してたとえ失敗しても失うものは何もない。今より状況が悪くなることなんてない!だから不安に思うよりもやってみたら?ということです。

ちなみに私の以前の座右の銘は、「どうせダメならやってみよう」でした。これはミスチルの楽曲「旅人」の一節からもらいました。

——-歌詞一部抜粋————

言い訳せずに実行せよ
正当化せず答えを探そう

どうせ駄目ならやってみよう
数えきれぬ絶望を味わった夢を追う旅人
この人生をまっとうせよ
誰のものでもないと図に乗って しくじって

————————————

ダメで当たり前、まずはやってみよう

20歳のときからずっとこの精神でやってきて、ここまで来ました。

今、改めて歌を聴き直してみたら、ぐさぐさ刺さる言葉だらけ!

名曲なので、ぜひYoutubeなどで聴いてみてほしいです。


以上、ライターを目指す人にとって
何かヒントになる言葉があるといいなと思います。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。