私のせんせー奮闘記(17)〜冊子づくり、いよいよ追い込み〜

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この春からスタートした「編集技術」の授業。1年かけて学生たちが冊子1冊を作り上げるこの授業で、先月はいよいよ学生たちが考えたラフをデザイナーさんにレイアウトしてもらうという段階になりました。

取材して書いた原稿、撮った写真をどんな風にレイアウトして、読者に伝えるのか。

今年は、お友達のデザイナーさんに打ち合わせを兼ねて、授業に来てもらえることになりました。

当日は、デザインをするときにどんなことに気を付けているのか、デザインをするとき、何を大切にしたらいいのかというお話もしてもらうなど、これは昨年の授業にはなかったことで、学生たちにとってはすごく貴重な時間になったのではないかなぁと思っています。

自分がどんなものを作りたいかをデザイナーさんに伝えて、それを実際に形にしてもらうという工程は、なかなかの技術が必要とされる難しさがある一方で、すんごく楽しい工程でもあり、その魅力が伝わったらいいなぁと思いながら。

たとえば、自分の頭の中で「可愛いふんわりしたデザイン」を考えたとして、それをいかに的確にデザイナーさんに伝えるか、ここに工夫がいる。イメージに近い写真やデザインを見ながら説明したり、フォントひとつとっても、イメージが変わってくるのだから、自分がどんなものを作りたいのかをまず自分が理解して、それを相手にも伝えなければ行けないという、かなり高度な技が必要。

表紙をピンク色にしたいと思っているとしたら。

ひとくちにピンクと言っても、いろんなピンクがあるのだから、ショッキングピンクなのか、白に近い淡いピンクなのか。自分の思い浮かべているピンクが、どんなピンクなのかをきちんと伝えなければならない。

それを伝えて、デザイナーさんがこちらの意図をくみ取ってくれて、思っていた以上のデザインを提案してくれたときなんかは、本当に楽しい。そうきたか!さすがプロ!と思う。またその逆もあって、何だか思っていたのと違うレイアウトだなぁ…というときは、伝え方が悪かったのだと思う。

今回のデザイナーさんとの打ち合わせでは、そんな難しさと楽しさが体験できたはず。

冊子を作っていく作業は本当に大変なのだけど、毎回授業の最後に提出してもらう出席表を読むと、学生たちがいろいろなことを感じ取ってくれることが分かって、うれしい。

頭の中にあったデザインがデザイナーさんの手によって現実のものになるというのは、とてもすごいことだと思います。

 

実際にレイアウトしてもらったことで、いろいろと具体的に変えたい部分が出てきて、イメージかわきやすくなり、とても良かったと感じます。

 

どうしても上手に伝わっていないこともあり、デザインを大幅に変更してもらわないといけなくなったり、こちら側のミスでデータの細かい修正をお願いしなくてはいけなくなったりと大変でした。

 

取材が一番大変な作業だと思っていたけど、そんなことは全然なくて、全ての過程が大変なのだと実感しています。

さて、レイアウトがあがってきたら、次は先方校正が待っています。

年内に最終チェックまで終えてしまいたいなぁ。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。