こんにちは。京都で活動しているライターの江角です。
なんと! このフリーライターの私に、大学で授業を教えていただけませんか?と依頼があったのは昨年の秋のこと。
ちょうどその頃から、何となく「私の持っている知識を、誰か興味を持っている人に還元できないか」と考えていて、それで「ライターお悩み相談室」を主催したりしていたのですが、大学で教えるというのは、まさにその持っている知識を誰かのために役立てられる、もってこいのお仕事!
このブログではすでに何度も書いていますが、人前で話すのが苦手なわたし。ですが、それすら飛び越えて、やってみたい!と強く思い、この春から授業を持たせてもらうこととなったのでした。
こんな機会をいただけるなんて、この機会を逃したらもう無いかもしれない。
というわけで、今日から「ライター、ときどきカフェ店員」改め、「ライター、ときどき大学講師」。
初日に向けて
が、人前で話すのが苦手なことには変わりはないので、90分もの授業をどうするかといったら、まずはパワーポイントを作り、あとは、とにかく伝えたいことを全て原稿にしてみたのでした。
私が担当するのは「編集技術」という授業。1年かけて、学生さんたちと一緒に一冊の冊子を実際に作っていくのです。
まさに今、私が日々仕事でしていることを、一緒にやっていくわけですが、自分がやるのと教えるのとでは、これがまた全然違って、改めて、私って何してるんだっけと振り返りつつ、授業準備をしていったのでした。
夫に、前の日から「緊張する、緊張する、どうしたらいいの?」と相談してみたら(夫は専門学校で学生相手に授業をやってきて20年以上、改めて、す・すごい!)、「学生たちも、新しい授業の最初で、どんな先生かなって緊張してるんやで」と教えてくれた。
そうか、緊張してるのは、私だけじゃないのか、と思ったら、ちょっと気が楽になった。夫、いいこと言う! だてに20年も教壇にたってないな。
キンチョーの当日
そして、本日。
今日から始まる新しい仕事、大学の非常勤講師…! キ、キンチョー!!どんな学生さんたちに会えるのか。ピカピカの新入生の気持ちで行ってくる。
— 江角悠子|ライター・京都くらしの編集室 (@ezu1030) April 12, 2018
私も新入生の気持ちで行ってきました。
同志社女子大の何が素晴らしいって、構内が、わたしの大好きなレトロ建築ざんまいなんですよ。レンガの建物で、中にはわたしがレトロ建築に目覚めるきっかけとなった、ヴォーリズ建築だってある。敷地内に足を踏み入れるだけでテンションが上がります。
果たして、授業はうまくいったのかどうか?
出席表に感想を書いてもらったら、「授業、大変そう」というのも多かったけれど、編集というものに改めて興味を持ったという学生さんもいて、まずまずの出だしかなと思うなど。
とはいえ、この授業では、実際に取材も行ってもらうし、原稿も書いてもらうし、座学はほとんどなく、実践ばかりなので、今日はその辺を強調したのだけど、これを聞いて「やっぱりやめよう」という学生さんもいるだろうし。
来週、みんな授業に来てくれるかなぁ〜と不安もあって。
終わったあとも夫と話していたら、「どんなに頑張っていい授業をしても、つまらんっていう学生もいるしな、それはもう放っておくしかない」とのこと。そうか〜。夫、いいこと言う(2回目)。
今日、授業をしてみて思ったのは、人前で話すと、どんなによく見せようと取り繕っても、瞬間に、素が出てしまう…ということ。わたしが今持っている以上のものは、見せられないんだな。当たり前か。
それにしても90分話してたら、声って枯れるんだね。世の先生方を改めて尊敬。座って教えてもらう側のなんと気楽なことよ、と思ったことです。
あと「先生」と呼ばれることの、こそばゆいことといったらない。これ呼ばれ続けたら、勘違いしそう。
このわたしの奮闘は「新米先生日記」として、今後の自分のために続けて書いていこうと思います!成長の記録となったらいいな!
そして、今月末に開催の「ライターお悩み相談室」は、残り1席です!よろしくお願いしま〜す。
「第3回ライターお悩み相談室」は、来月4月27日(金)14時〜16時30分で開催することにしました!場所は下鴨デリで、ゲストは小説家でライター活動もされている寒竹泉美(@kanchiku )さん。参加費1500円+1ドリンクオーダー、定員は5名です。参加ご希望の方はDMください。よろしくお願いします〜!
— 江角悠子|ライター・京都くらしの編集室 (@ezu1030) March 19, 2018
2回目の授業はこんなでした!