来年のカナダ留学に向け、銀行の残高証明書が必要なため、ここ最近はずーっとお金について考えている。
私はもっともっと、お金がほしい…!!
ライターという憧れの仕事ができるようになったとき、私はかなり浮かれていた。文章を書いてそれがお金になるなんて、カッコいい。けれど、書けども書けども思ったような金額は稼げず、有名媒体で記事を書き、あんなに活躍していると思っていた先輩ライターさんでさえ、「ライターでは稼げないよ」と言っているのを知った。
記事がバズっていること、著名であること、フォロワーさんが多いこと、なんかキラキラしていること、それらと、ちゃんと稼げているとはまったく別のことなんだなというのは、だいぶ後になって分かった。
記事がバズっても、有名媒体に載っても、フォロワーが増えても、稼ぎは増えない。そのことに気づいたとき、私は本気で「ライターを辞めようかな」と思った(そして、一時期は会社員もしていた)。
そんなときに出会ったのが、稼げるライター仲間・なつみとさんだった。
話を聞いて、衝撃を受けた。
「署名記事より、名前の出ない記事の方が稼げるよ」
え、そうなの? てっきり、自分の名前が出て、実績になって、それが次の仕事に繋がって…という記事の方が”良い仕事”だと思い込んでいた。でもなつみとさんは、単価と仕事の質はイコールではないこと、そして単価は「交渉するもの」であって「提示されるまま受け取るもの」ではないということも教えてくれた。
私はそれまで、良い記事を書いて、名前を売って、そういうことの先に、いつか稼げるようになる未来があると信じていた。でもそれは半分正解で、半分間違いだった。書く力と、稼ぐ力は、別のスキルだった。そして稼ぐ力は、独学では驚くほど身につかない。知っている人に教えてもらうのが、一番早かった。
「稼げるライターさんって、本当にいるんだ」
「こんなに楽しそうに書いている人もいるんだ」
それを知っただけで、私は変われた。
正直、方法論とか、テクニックとか、そういうのは後からいくらでも学べる。でも一番最初に必要だったのは、「単価交渉ができる」「署名記事より稼げる仕事がある」と知ること、そして何より稼ぐことも書くことも、こんなに楽しんでいいんだって、実際にやっている人を、自分の目で見ることだった。本やネットの情報じゃなくて、生きている人として。
でも、お金にまつわる「知らなかった」は、稼ぐ側だけの話じゃなくて。
***
ある年の夏、私はネット詐欺に遭った。ビルケンシュトックのサンダルを、今買うと2足目が無料になる、という。家族旅行で熱海に行った際に何となく見ていインスタグラム。そこに流れてきた広告だった。確か、8,000円くらいで2足購入できたと思う。ちょうどサンダルがほしかったんだよな。旅先の浮かれた気持ちで、私の分と夫の分2足、そのままポチった。
旅が終わり自宅に戻り届いたのは、ビルケンシュトックのサンダルによく似た、まったくの別物だった。見た目はそっくりだったし、「あぁ、届いた届いた!」と思って、履いてみると、変な違和感がある。履き心地が悪い。ビルケンシュトックは、こんな履き心地ではない。と思ってよーく見ると偽物だった。そのくらいよくできた偽物だった。
慌てて購入したサイトを確認すると、会社の住所は全然ヘンテコな違う会社の住所で、文章もよく読むと中国語みたいな変な漢字も混じっていて、ちゃんと見れば誰でもすぐに分かる、明らかな詐欺サイトだった(本当に見事な引っかけ問題だった)。
私が失ったのは、金額にすれば8,000円ほど。けれど、それよりも私の自尊心の方が傷ついた。ネット詐欺に遭ってしまったダメな自分、安さに釣られてだまされるようなバカな私。それを取り戻すためにいろいろ出来たかもしれないけれど、詐欺に遭ったことを認めたくなくて、しばらくは誰にも話せなかったし、取り戻すために私の貴重な時間を割くことも腹立たしかった。数千円で済んだのなら…安い勉強代と思うことにした。
玄関に置いていたサンダルが目に入るたび、だまされた自分を思い出す。履くと嫌な気持ちになる。結局ほとんど履くこともなく、2足とも捨てた。
なーんて、お金のことをオンラインサロンの雑談スレッドに投稿すると、「実は私も詐欺に遭いました」と投稿する方がちらほらいて、ちょっとした盛り上がりを見せている。不謹慎ながら私は、この世界に同じような仲間がいることに安心した。
タイムリーなことに、サロンメンバーがこんな記事を書いていた(桁が違うぜ…!)
私は今、「京都くらしの編集室」のサロンで、書くこと・稼ぐこと・失敗したことも含めて、全部さらけ出している。あのときのなつみとさんがそうしてくれたみたいに。
サロンに入ったからといって、いきなり稼げるようになるわけじゃないけれど、「稼げるライターって本当にいるんだ」「楽しく書いている人もいるんだ」と知ることから、全部が始まるような気がしている。
私だけじゃなくて、ここには、同じように書くことと向き合っている仲間もたくさんいるし。一人で悩んでいたことも、ここでは「あるある」で終わることもあったりして、私もいつも勇気づけられている。
というわけで、昨日からオンラインサロンの新メンバーも募集中です。
▼詳細・入会はこちら
「おいしい話はない」と肝に銘じたい。



