ZINEを作ると、完全に「私」を好きになる〜ZINEを作ることの効用〜

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昨日、女性のためのキャリアスクール・SHElikes(シーライクス)で『ZINE入門講座』を担当させてもらいました。

申込者は前日まで150人いかないくらいで(それでもキンチョーですが)、当日になるとぐんぐん増えて、なんと直前で200人超え。キンチョーのキンチョーで、講義は20時からなのに、19時過ぎにはパソコンの前に待機していた。

講義では、ZINEとはなにか?どんなZINEがあるのか、実際に私がZINEを作ってどんな変化があった?というお話、ZINEが完成するまでの全行程についての説明、そして自分がZINEを作るならというプチワークまでをやりました。

シーライクスを受講している人たちをシーメイトさんというのですが、シーメイトさんの中には、ZINEを知っている人と知らない人は、半分半分といった印象。そしてシーライクスで、ライティングやデザインを学んでいる人たちもいるので、すでにZINEを作ったことがあるという人もチラホラ。

チャット欄も活発で、すごく前向きでアクティブな人たちが多いなぁという印象でした。

昨日いろいろな質問に答えながら、強く感じたことが1つあった。それは、ZINEを作るほどに、私は「私」を知れるし、どんどん好きになれるなぁということだった。

ZINEを作って販売すれば、それが売上になるし、なんならちょっと稼げる(かもしれない)。でも最初にZINEを作るときは、稼ごうとかそういうことは度外視して作ってほしいと思っている。

なぜなら、最初から売れるZINEを作るのは難しいから。私の初めてのZINEも大コケしたし(説得力)。売れそうなら、出版プロデューサーが飛びついて、もうすでに商業出版されているであろう。そうではないのだから、全くもって売れないZINEを作るくらいの気概で良いのではないかと思う。

では、売れないなら、何のために作るのか。

自分のためである。ただ自分の欲求を満たすためだけに作る。

初めてのZINEなんて、稼げるどころか、赤字である。タダ働きだし、印刷代もかかるし、トータルして完全なるマイナス。

が、それでいい。

そもそも、初めてお菓子作りをした人が、それを商品として売り、稼ぎたいと思うだろうか。難しいのではないだろうか。まずは、自分で食べて「おいしい」となれば大成功だろう。

稼ごうと思わなくていい。その代わり、誰にも何も口出しをさせない、完全に私の「好き」で埋め尽くす。

そういうZINEを作ると、本当に自分が満たされる。

私が「私」の作りたいものを作ったということの、自己肯定感がスゴイ。誰からも求められていないけれど、世界でたった1人、この私が求めるZINEを「私」が作る。

この行為は、完全に私を好きになる。よくやった!と思う。逃げ出さずによくやった。

そして、前より自分を信じられるようになる。作ろうと思って「本当に作った」という事実が、確実に自信になる。ZINEを作るとは、そういう効用があるなと昨日話しながら思った。

ZINE作りに限らず、自分が「やりたい」と思ったことを、実際に行動に移してみる。その小さな一歩が、自信に変わっていくんだな、きっと。やったことが成功するかどうかなんて、もはや問題ではない。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。