昨日は京都ライター塾3回目の講義でした。

この日は、「インタビュー原稿の書き方」について。
私はこの世にある、あらゆる記事はすべてインタビュー原稿だと考えています。人物インタビューはもちろんのこと、お店紹介の記事も、レポ記事も、すべては誰かに話を聞いてそれを言語化したもの。
エッセイですら「自分」にインタビューしたと考えると、インタビュー原稿になります。
なので、インタビュー原稿が書けるようになると、いろいろなジャンルの記事が書けるようになるし、そうすれば仕事の幅も広がるし、つまり「書いて稼げるようになる」と考えている。
そんなわけで、京都ライター塾では、いろんな原稿の書き方があるなかでも、インタビューに特化した原稿の書き方を伝えている。
講座では原稿の書き方の1つとして、型を使って書く方法も伝えた。
自分で記事の構成を考えるのが苦手、難しいという場合は、決まった型に当てはめて書けばよい。
プレゼンでよく使われる型は、PREP法(P(結論)→R(理由)→E(事例、具体例)→P(結論)の順で書く)というのがあるけれど、人物インタビューの型、お店紹介をするときの型もある。
その後、受講生からこんな質問があって、私は上手く答えられなかった。
・人物インタビューで他によく使う型はありますか?
・エッセイの型とは例えばどんな感じでしょうか?
たとえば、人物インタビューで他によく使う型もいろいろあるけれど、どの媒体に掲載するか、読者は誰なのか、なにが伝えたいのかでいろいろ変わってくるからだ。
それでも、あとからおおまかな型はあるなと思ってお伝えした。
・Q&A形式
・対談形式
・本人が語る一人称形式
・ルポのように書く、三人称形式
ざっくりと、このようなスタイルがある。
ブックライティングで一番多いのが、「本人が語る一人称形式」なんだと思う。本人が語ったように書く。
アイドル雑誌等のインタビュー記事で多いのは、Q&A形式かもしれない。編集部からの質問、または読者が聞きたいであろう質問を想定してインタビューして、書く。
型がこれだけあると、今度は、どの方を使えばいいか迷うかもしれない。ここで一番大事なのは、なぜそれを書くのかを考えるということだ。
誰に何を伝え、伝えることでどうしたいのか。
どうしてこの記事を書くのかを考えて、その答えが「読者にその人の魅力を伝えたいから」だったら、魅力が一番伝わるのはどの型なのかを考える。
なぜ書くのか、というその理由が記事ごとに違うから、私は上手く答えられなかったんだなぁと後から思った。
記事ごとに違う理由というのは、たとえばあるお店の店主を紹介するという記事の場合。
記事を書く目的が「お店の商品を買ってもらいたい」とか、「イベントに来てもらいたい」とか、「オープンするから知ってもらいたい」とか、記事を書く理由は本当にさまざまである。案件ごとに違う。
だから、「お店紹介の記事の型はこうだから」では終わらなくて、次はどの型を使えばいいかまでを考えないといけない。
その大本にあるのが、
なぜ書くのか。
である。これが分からないと、次に進めない。