監督・是枝裕和 × 脚本・坂元裕二の映画『怪物』を公開初日、朝一番で鑑賞してきた。

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映画の前半は、込み上げてくる怒りが抑えられなくて、「なんという映画を作ってくれたんだこのやろう」と思いながら観ていたのだけど、前半で怒り狂った人ほど、後半、懺悔をすることになる。

あと、この映画は絶対になんの前情報もなしに見てもらいたいので、何も言えないし、言いたいことは猛烈にたくさんあるけれど、何を話してもネタバレになりそうなので、やっぱり何も言えないのだけど、ただひとつ言えるのは、この映画を観る前と、あとでは、確実に目に映る世界は変わって見えるということだ。

私は映画を観おわった今、前より人に優しくできそうな、気がした。だってみんな、事情を抱えている。私も。

それで、この世はクソみたいなことが、本当にたくさんあるけれど、それでもせめて死ぬまでは生きていく価値があるのかもしれないなと思わせてもらえる台詞が最後にあった。

あの台詞を頭の中で復唱するだけで、泣けてくる。あの台詞が言いたいがための映画だったんだなと思う。

帰り道、丸善に寄ってシナリオブックを買った。

今すぐ、映画に関するあらゆる情報を遮断して、劇場に観にいってほしい。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。