全部にYESと言わなくていい。

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年下のフリーランスの女友だち(仮)に
仕事の依頼がひっきりなし!な売れっ子なのに
会うといつもしんどそうな子がいます。

その子を見ていると、

仕事の依頼が途切れない。
 ↓
たくさん稼げる。
 ↓
幸せ!

ではなく

仕事の依頼が途切れない。
 ↓
けど、単価の低い仕事もあって
それをこなすだけで精いっぱい。
 ↓
忙しいのに思うように稼げていない
 ↓
ツライ

という流れになっていて、
今ではせっかく仕事の依頼があっても
ちゃんとその仕事をこなせるかどうか不安になって、心臓がバクバクするそうです。

それって!おかしくない?

単価が低いなら「この予算では厳しいので、もうちょっと高くしてくれませんか」って言えばいいし、納期のスケジュールが厳しいなら、スケジュールを再考してもらえませんか?と言えばいい。

テトリスのようにスケジュールを組んで
なんとかやり取りしてるって言ってたけど、
やる時間がないなら、その仕事を断ってもいいんだし。

けれど、せっかく依頼してくれてるからとすべてにYESといって、結果自分の首を絞めている。

本当にやたらめったら仕事の依頼があるそうで、こないだなんかライターなのに、半導体に関する開発(?)はできませんか?という相談まであったそうです。

いや、それ間違ってるから!
(さすがにそれは断ったらしい)

会うたびに私は、仕事は選ぶべき!ときつめに伝えているのですか、全然、彼女の耳には届いていないようです…。

私もフリーランスになって2〜3年くらい経ったとき、仕事の依頼が絶えず来るときがありました。

なーんか、やっと認められたようでうれしくて、片っ端からやっていたんですが、それが4〜5年続くとしんどくて。子育てもしてるし、思うように時間も取れないのに仕事だけは膨大にあって、それなのに単価が安くて全然儲かってない…みたいな。

なんで?こんなに働いてるのになんで?

で、そこから少し仕事を全部受けるということを考え直すようになりました。

なぜか私の中では「断っていけない」という思い込みがあって。

それは、仕事の依頼だけじゃない。
人からの誘いも、
誰かになにか頼まれたことも、
断ってはいけないという変な思い込みがあることに気が付きました。

忙しくても、都合が悪くても、風邪をひいてても断らないように頑張る私。

断ってしまったら、申し訳ないという罪悪感。

なんで?

で、別のフリーランスの友人は
やりたくない仕事を断るんですよ。
クライアントが嫌だからとか、そんな理由で。

しかも、そうやって仕事を選んでいるのにも関わらず
私よりはるかに稼いでいるんですよ!

なんで?

え、もしかして?
いやな仕事って断っていいの?

と、あるとき気が付いた。

あぁ、全部にYESと言わなくていいんだなぁって思って。

結局、こんな簡単なことに気が付くのに、3〜4年くらいかかってしまったけれど。

数年かけて、肺炎に何回もなって気が付いたのはこんなこと。

全部にYESと言わなくていい。
嫌なことは嫌と言っていい。

誰からも嫌われてはいけないと思っていたけれど
ブラックなクライアントにはむしろ嫌われないと、いつまでたっても便利屋として使われる。

でも断るのがホント苦手すぎて。

電話がかかってきたら、つい断り切れず請けてしまう。どうしても断れない。

ならば…と、ブラックなクライアントの電話番号は最後、着信拒否までして出ないようにしました(笑)

過去の私も、その友だちのように

仕事の依頼=ツライ

だったけど、今では

仕事の依頼=うれしい!

に変わった。

その友だちを見ていると、
消耗していた過去の自分を見ているようで辛くて。
でも渦中の私が、友人に何をアドバイスされても
気付けなかったように、
友だちもそうなのかもしれないなと思ったりしながら。

それでも会うたびに
「仕事選びなよ!」
「しんどいなら休みなよ!」
といい続けてみる。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。