自分の言葉で書くと伝わる文章になる。

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ありがたいことに、
私の書く文章を「読みやすい」と言ってもらうことがよくあります。

ブックライティングを担当した本
「亡くなった人と話しませんか」のレビューでも
「読みやすく、すーっと入ってきた」という感想をチラホラ見かけて初めて「そうなの!?」と思いました。

ならば、なぜに読みやすい文章になってるか、
自分で考えてみました(笑)

まず思いついたのは「自分の言葉」で書いてるからかなということ。

腹落ちした、自分で理解したことを書いている。本当に分かった!こういうことだね!と理解したことを、私の使いたい単語を使って書いているから。

たとえば、こんなお店紹介の文章があるとします。


おすすめは、注文を受けてから焼いてくれるあつあつふわふわのスフレ。SNS映え間違いなしのかわいいラテアートや、ヘルシーな一汁十菜プレートも女性に大人気です。

あつあつふわふわのスフレ
SNS映え間違いなし
ヘルシーなプレートは女性に大人気

って、
ありきたりのどこにでもある言葉で
私には響いてこない。

限られた文字数でしか書けないガイドブックとかなら良いのかも知れない。
でも、ブログでこれを書いたらもったいない。

もしこのお店を私が自分の言葉で伝えるなら。

スフレは本当にふわふわの食感で淡雪のような口どけ。繊細であっという間にしぼんでしまうような気がして焦る!

とか。


参考までに過去に書いたスフレ記事。これが良い例というわけではなくて、こんな書き方もあるという一例。

ラテは思わず写真を撮りたくなる可愛さ!

とか

一汁十菜プレートはお店的にはヘルシーさを売りたいのかもしれないけれど、私にはいろんなお総菜をちょっとずつあれこれ楽しめるのがいいなと思うので、そちらをフォーカスするなど。

紙媒体だと文字数の制限があるので、
どこまで表現できるかアレですが。

まずは私が感じたまま書いて、あとは削って入れられるように調整します。

自分がどう思ったか。
どう捉えたかを言語化して、それにしっくり来る単語を選んで表現する。

SNS映えとか、
たとえ公式サイトでそんな風に紹介されていても
私なら使いたくないなぁって。
でも飲む前に絶対写真に撮りたくなるよね。可愛いから!と、そんな気持ちを書く。

たとえばまた別の「浮かれる」気持ちになるという表現とか。

うれしいことがあって舞い上がっているのか
心の不安がなくなって晴れやかなのか
お祭り気分で高ぶっているのか。

細かく見ていくと、浮かれる内容が微妙に違う。

今の私はどれで、自分はどう感じて、結果「浮かれている」のか。

こんな風に私は細かく具体的に自分で考えて
これならしっくり来るよねという表現を選んで使うようにしています。

なので、すごく書くのに時間がかかって遅筆です。

でもそうやって
自分の中にあるぼんやりした思いを咀嚼して、
明確になったら、自分が理解した感覚のまま
自分のしっくり来る言葉で書いているから
ストレートに伝わる。

「読みやすい」と言ってもらえるのかなと思ったのでした。
(どうでしょう?)

「自分の言葉で書く」

って、記事を添削させてもらうと
できていない人もけっこういるなぁと思う。
もったいないなぁって。

上っ面の、誰かの言葉を借りてきて書いたような表現では伝わらない。

そうじゃなく、自分の中にあるものを引きずり出して書くような感覚。

だから書くことはしんどいんだなぁって。

でも、書けば書くほど語彙も増えるし、
スムーズに自分にしっくり来る言葉を見つけられるようになる。

書き続けてさえいれば。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。