歯を食いしばって生きている(夜マウスピースをつけはじめた話)

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仕事が立て込んでいた昨年11月、奥歯に痛みを感じて、歯医者に行った。ここ数年は定期検診に通っていて、こないだ診てもらったときだって何も問題はなかったし、虫歯ではないはずなのに、どうしても奥歯がじんと痛い。

診てもらったら、案の定虫歯ではなく、ではなぜ歯が痛むのかというと、「寝ているときに歯ぎしりしているのかもしれませんね。歯を食いしばってるというか。最近ストレスとか溜まってないですか?」と言われた。

ストレス。

思い当る。思い当ることしかない…!!!仕事が忙しい上にプライベートもゴタゴタしていた時期。

歯を食いしばっている意識は全然なかったけど(夫にも確認したところ、歯ぎしりしてる音はしてないとのことだけど)奥歯がキリキリ痛むくらい、私は歯を食いしばって生きていたのか。なんかもう…自分で自分が切ない。私、そんなに辛かったのか?

同時に、心と身体ってこんなにも密接に繋がっているのだなぁと思う。身体が私に教えてくれているのかもしれない。ちょっとは休んだら? もうちょっとゆっくり生きたら?って。

歯を食いしばっている生きている私、どうしたら穏やかに眠れるのか。

先生がマウスピースをしてみますか?と提案してくれた。作る費用は1500円くらいですし、というので即お願いした。

で、完成したマウスピースを夜つけて寝る。最初は違和感があったけど、すぐに慣れた。

着けるようになって感じたのは、ふだんいろんなタイミングで私は歯を食いしばっているんだなぁということだった。寝る前に寛いでいるときでも、ふと気が付くと歯を食いしばっていることがある。マウスピースという異物が口の中にあるせいで、それに気が付いて、慌てて緩めることがある。

仕事も落ち着いた頃、奥歯の痛みは自然と引いていた。今はもう歯の痛みは全然ないのだけど、もうちょっと歯を食いしばることなく、おだやかに日々暮らせたらなぁって思って、マウスピースは続けている。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。

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