今年に入り、縁あって関西日本フィンランド協会の会員になった私。
その経緯はブログでも紹介しましたが、先日初めてフィンランド協会の総会に参加してきました。
総会…。届いた案内を見ると議題がどうとか、なんだかすごく難しそうな気がして
しかも会費が5000円(食事代込み)で、行くのをためらっていたのですが、
総会では講演もあってその内容が「フィンランドのイクメン事情」というものだったので、
これは絶対聞き逃せない!旦那にもぜひ聞いてもらおう!と思い、家族3人で参加してきました。
で、すっかりお客さん気分で参加予定だったのですが、
前日にフィンランド協会の理事、高林さんから連絡をいただき、
急きょ、講演する方をインタビューしてほしいというご依頼。
緊張しながら行ってきました。
インタビューさせていただいたのは、
フィンランド大使館の報道・文化担当参事官のミッコ・コイヴマーさん。
見ての通り、ものすごい美しいお顔をされていてですね(笑)
イクメンかつイケメン!
ただでさえインタビューは緊張するというのに、
この日はいつも以上に汗をかきつつ、お話をきかせてもらったのでした。
あ、ちなみにインタビューは日本語でしました(笑)
インタビューの依頼があったときも、フィンランドの方にインタビュー?
私、英語が英語が…あわわわってなったんですが(一応、京都外大英米語学科卒業)
日本語がペラペラだと聞いて一安心。
でも、英語でお話聞けたらもっと楽しかったのかもしれないなぁ。
英語…やり直したいなぁ。
———
そんなわけで、ミッコさんには、フィンランドにおけるイクメンについて、
いろいろ興味深いお話をきかせてもらいました。
そもそもフィンランドでは、父親が育児をするのは当たり前すぎて、
「イクメン」という言葉すらないとか。
一方なかなかイクメンが増えない日本。
ミッコさんが言うには、「日本の男性も、育児にすごく興味があるのに、
日本の働き方がそれを許さないのかもしれない…」とのこと。
そもそも、夜中の12時に帰ってきて朝7時には家を出るような勤務スタイルじゃあ、
育児どころか、自分の体も大丈夫?って感じですよね。
フィンランドでは、男性も育児に参加できる政策支援が充実しているというのも
日本と大きく違うところかなと思いました。
フィンランドでは、赤ちゃんが生まれた男性には3週間の育児休暇が与えられ(!)
多くの男性がこれを利用し、また利用しないことが一種のタブーでもあると聞き、
もうホント感動。なんかもう、根本から違う気がする。
でも、フィンランドがここまでイクメン大国になったのも
そう長い歴史があるわけでもないそうで、
20年ほど前には、フィンランドの有名企業のCEOが
「育児休暇をとる男性従業員は、職場に復帰すべきではない(すなわち解雇すべき)」
と発言したそうで…(今の日本と似てる)
20年前はそんな価値観だったフィンランドが、今やイクメン大国になっているということは
日本も頑張れば期待できるなぁとちょっと嬉しく思ったのでした。
そして、一番感銘を受けたのが、フィンランドでは妊娠が分かったとき
「僕たちは妊娠しました」「僕たちは赤ちゃんを身ごもっています」と表現すると知ったとき。
妊娠は奥さんだけの出来事ではなく、夫婦に起こった出来事だっていう
その考え方がもう素晴らしい。
だいたい、「父親が育児に参加する」の参加するっていう表現も私は許せないんですが。
参加って完璧、当事者じゃないって感じがして
そんな表現をしている記事を見つけては、「ちがーう!」っていつも思いながら読んでいます。
というわけで、この日のインタビューはフィンランド協会の会報誌に載せていただけるそうで、
これから頑張って原稿を書きます。
先ごろ発売されたミッコさんの本も、即購入してその日のうちに読んだんですが、
ホント興味深かったです。
フィンランドのトラベルガイドも載っていたり、
今まで知らなかった文化の違いも分かったり、フィンランド好きにはたまらない1冊となっています。
興味のある人はぜひ。
|
|
かまくら春秋社 |
———
この日は、国際交流会館でフランス料理のフルコースをいただいたのですが、
これがまたおいしくて!乾杯には、ブドウの香り豊かなスパークリングワイン。
あと赤ワインも白ワインもお代わり自由で、5000円でこんなに楽しくていいんですか?
というくらい、すごくいい時間が過ごせました。
以前ブログで紹介した、フィランド協会35周年記念事業の流鏑馬&お茶会イベントは、
今年の秋ではなく来年、ヘルシンキで開催されるそう。
これ会員としては、見に行かねばなりませんなぁってな感じで旦那と話し合い中(笑)
今からフィンランドツアーの旅費を貯めるか…。