性教育とは生命について考えること。「親子で学ぶ性教育講座」へ行ってきました。

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先日、子育てママ支援アドバイザーである山本絹枝さんがお話をしてくれる「親子で学ぶ性教育講座」へ行ってきました。

息子は小学5年生。そろそろ性のことについて知っておいてほしいこともあるけど、どう伝えたら良いのか分からない…と思っていたところ、フェイスブックでkokoperiの村田邦子さんがこの回を主催してくれると知り、即申し込んだのでした。

性教育とは、生命について考えること

講座に行く前は、「性教育って、なんかちょっと恥ずかしいな」と思っていました。なんか照れ臭くて、表立って話題にできないことのような。

でも参加してお話を聞いて一番に感じたことは、性教育とは、生命について考えることなんだ!ということ。

それもそうだ、だって新しい命をはぐくむ行為=性交(セックス)なのだから。

そんな生命誕生にかかかわる話が、なぜ恥ずかしいことなんだ?と気がつき、恥ずかしいと思っていた自分が恥ずかしい…みたいな気持ちになったのでした。

そして改めて、命の誕生について知ると、講座の最後に私はちょっと泣きそうになるほど感動。

以下、覚えておきたいことをメモ。

子ども向けのお話と大人への話

今回の講座では、前半は男性と女性のからだの仕組み、男の子はどんな風に精子が作られているのかとか、これから精通が始まること、女性には月経があること、月経の仕組み、卵子が精子がどうやって出会って命になるのかなど、子どもに向けてのお話。

後半は大人を対象に、性についての伝え方や、性器いじり、女の子・男の子の性などのお話がありました。

子ども向けの話でも、私はこんな風にして産まれてきたのだな、こんな奇跡の連続があったからこそ、子供が産まれてきたんだなと改めて思ったり、自分の体のことなのに、知らなかったことも結構あって、よく知らずにここまで生きてきたなと思ったほど。自分の体のことなのに。

「自分の体を知らないと、自分の体を大切にすることもできない」と山本さんが言っていて、本当にそうだなと思う。自分の体も大切にできない人が、相手の体を思いやることなんてもっとできない。

あと、プライベートゾーンについて。水着で隠れる部分は、自分以外の人は触ってはいけない大事な部分であるということ。好きな大人であっても、親でも、自分が嫌だと思ったら、触らせてはいけない。性被害に遭わないのが一番だけど、もし知らなければ何をされていのから分からないままになってしまうかもしれない。想像すらしたくない。怖い。私は娘が3歳くらいの時から伝えているけれど、このことも小さいうちからしっかり伝えておきたいことだと思う。

そういえば、私が子供の頃、赤ちゃんがどこから産まれてくるのか疑問に思って母親に聞いたことがあった。どうやら股の間から出てくるようだというところまでは分かったものの、小学生だった私は窒の存在を知らず、一体どこから出てくるのかすごく不思議だったのだ。

ところが、「赤ちゃんはどこから出てくるの?」と聞いたら、母親は「どこだろうね?」とはぐらかし、「じゃあお尻の穴から出てくるの?」と聞けば、「それじゃあウンチまみれになるじゃないの」みたいなやり取りばかりで、私がどんなに聞いても一切教えてくれず、ものすごーくモヤモヤした、嫌な気持ちだけが残ったのだった。

普通に言えばいいのに。でもまぁそういう時代だったのかもしれない。月経についてのことだって、当時は女子だけが別の部屋に集められて、カーテンで仕切られて授業を受けたくらいだから。男子も知っておくべきことなのに。

大人がそんな対応だと、子どもは「これは聞いちゃいけないことなのかな」と思ってしまう。山本さんも話していたけれど、子どもが疑問に思ったことは、親に聞けば何でも教えてもらえる環境、関係を作っておくことが大切だそう。そうすると、まず親に聞いてみるということをしてもらえる。

アダルト関連の情報が簡単に手に入る時代になって、正しい情報を仕入れるというのは本当に難しいのかもしれないけれど、そういう関係ができていれば、まず親に聞いてもらえるだろうし、もしネットで間違った情報を仕入れてきても、「これって本当なの?」と聞いてくれたら、正しい情報を伝えることができる(なんせ今は、4歳児がスマホで「おっぱい」を検索する時代なのだそうだ)

そして私が懸念していた、性のことについて話すのが恥ずかしいというのは、理科の授業のように話せばいいと教えてもらう。

子どもに性について話すときのポイント

  1. 科学的に話す…理科の学習のように話す、焦らない、うろたえない、嘘をつかない
  2. 安全…家族で性教育を正しく共有することで性被害を未然に防ぐことができる、もし被害に遭ったときも一人で悩むことなく伝えることができる。
  3. 健康…マスターベーションが始まる時期、体を清潔にする、特に性器は清潔に保つことが必要であるということを繰り返し教え習慣化する

今は、「マスターベーションをする」ことを悪いこと、良くないことだと何かの情報で信じ込んだ大学生が、心療内科に駆け込んできて、悩みを打ち明けることがあるんだそう。マスターベーションを1日に何回もしてしまう、僕はおかしいんでしょうか?と。「いや、普通ですけど」「健全なことですけど」みたいなことも今増えているんだそう。正しい情報さえ知っていれば、悩まなくて済んだ問題だろうに、この大学生はおそらくずっと悩んでいたんだろうなと思うと胸が痛い。

あと、山本さんの話の中ですごくショッキングだったのが、小学生同士の妊娠があったという事実だ。昔はいろんな情報を手にするまでにすごく時間がかかっていたのが、今はネットですぐに情報が入る時代。検索すれば正しい情報も間違った情報もすぐに手に入れられてしまう。

親は自分の子を「まだまだ子どもだ」と思っているかもしれませんが、しっかり現実を知ってくださいという前置きとともにこの現実を突きつけられ、本当に驚いた。小学生同士で妊娠してしまうのだ。性交は命を生み出す行為で、1回でも性交をすれば、妊娠する可能性があるということ。今のうちから正しい知識を知っておいてもらわねばと震えたのでした。

あとは女の子に月経の仕組みを教えるとき、月経とは清潔で健康的なこととして伝えることが大切というのも、心に刻んでおきたいなと思った。母親が「生理だ、つらいわ、本当に嫌だ」と何気なく言ってしまったとしたら、子どもは「月経=嫌な日」と認識してしまう。そうではなく、健全なことで、そういう体のサイクルであるということをきちんと伝えたい。

これは意識しておきたいなと思ったこと。

息子の反応

「今度、性教育のことを学びに行くから」と息子に言うと、「は?興味ないし!」と言っていたところを、当日はなかば無理やり連れていったのだけど、だいたいの仕組みは学校で習ったようで「知ってる」と言うので、驚いた。え?小学校で性教育やってたの?全然知らなかった!!何をどこまでどう習ったの??と聞いても、どうにも要領を得ない答えでよく分からない。

終わってから息子にどうだった?と聞いても、反応が薄くて、いまいちどう思ったのかよく分からない。でも、何かひとつでも感じることがあればいいのだけどなぁと思う。この講座に一緒に行けたことで、「まぁなんか分からんかったら、オカンに聞けばいいわ」とでも思ってくれたら、それでいいのかもしれない。

そして、もうそろそろ息子だけの自分の部屋を用意してあげて、寝る部屋も別々にした方がいいのかもしれないと思ったのでした。

参考図書

会場では、参考になる本がいくつも並べられていました。漫画で分かりやすく解説してあるものもあったので、それなら息子も自分で読んでくれそう。「無理強いしなくてもテーブルに置いておいたら、勝手に読みますよ」と山本さんも言っていたので、買ってリビングにでも置いておこうかなと思ったのでした。

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参考になる性に関するサイト

ネットではいろんな情報が氾濫するなかで、ここは正しい情報が載っているので参考にと教えてもらったサイト。迷ったり分からないことがあればここを見てねと息子にも教えておきたい。

Dr.北村のJFPAクリニック::経口避妊薬(ピル)と緊急避妊について

紳也’s ホームページ | コンドームの達人/医師の岩室紳也のサイト

コスモス薬局 ネットドラッグ

まとめ

恥ずかしいし、もう見て見ぬふりしておきたいと思っていた性教育だけど、きちんと学んでみて思ったのは、知らないから、怖いと思ったり、恥ずかしいと思ったりしていただけなんだなということ。ちゃんと知れば何も怖くない。

山本さんは、幼稚園でもこういう講座を依頼されることがあるとのこと。きちんと知れば「性教育を幼稚園児に?」なんてことは一切思わないだろう。むしろ、小さいうちからきちんとこうした知識は伝えておくべきだ、それが大人の務めだって理解できるだろう。だって性教育の根底にあるのは、命だから。命がテーマだから。

今回、このタイミングでこの講座に参加できてすごく良かったなぁと思う。

企画してくれた村田さん、山本さん、本当にありがとうございました!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。