「左京区デ読書」へ行ってきました~!

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ずいぶん前に取材&紹介したイベント、「左京区デ読書」。
その第4回目に参加させてもらいました。
もう10日以上の前のことだけど。

ゲストは、作家のいしいしんじさん。
作家と呼ばれる人とはどういう風に創作、
執筆しているのだろうか…という興味から。

帽子をかぶっている方が、いしいさんです。
写真は、読書会の後いしいさんが最近はまっているという
蓄音機を披露してくれているところ。
レコードを何枚かかけてくださって、
読書+ちょっとおしゃれなジャズナイト…を過ごしたのでした。

以下、忘れたくないことを覚え書き。

———————————————
まず参加者全員でしたのが、
いろいろな本の文章がコピーされた紙を渡され、
いしいさんが適当なところから読むのを、
ぐるぐる回しながら必死で探し出し、目で追って読むという作業。

テキストは、向きも順番もまったくバラバラに掲載されているので
いしいさんが読み上げた文章をパッと見つけ出すのは
なかなかに大変で、ないない!どこだー?と焦りつつ、
見つけられないときは隣りをこそっと盗み見して見つけたり。
石井さん曰く、その作業をしているときの気持ちが、
作家が、物語を生み出すときに感じる気持ちに似ているとのこと。

不安になったり、焦ったり、見つかってホッとしたり。
そんな気分で作家さんは、お話を作っているのでしょうか。
この作業、すごく楽しかったです。
作家になって、ストーリーを作る苦労を疑似体験できた感じ。

で、あとはいしいさんに質問コーナー。
話を聞くほどに、ライターと作家とは、まったく異なる仕事なんだと再認識。
文筆という点で同じであって、やっている中身は似ても似つかぬ。

例えば、いしいさんが言っていたのは、あるとき、
ストーリーが思わぬ方向に進んでいくことがあるということ。
ライターの場合、少なくとも私は、ない。し、
もしあったら、自分の意図する方向に修正するはず。

ある人の質問ですごく共感したこと。
以前読んだ本の内容が強く心の中に残っていて、
全然忘れていたときに、ふと自分の文章、
自分の言葉として出てきてしまうことは、パクリではないのか?

→石井さんの返事。
パクリではないし、自分の文章がその人の中で生きているということだから、
作家としてはむしろ嬉しい。

この、読んだ本の内容が自分の文章に出てきてしまうというのは
私もときどきあるので、すごく興味深かった。
後から気付いて、パクリになるんじゃ?とドキドキしたことがあったので
いしいさんの返事を聞いて、ホッと胸をなでおろす。

次回は1月開催予定だそう。
詳細は、主催者であるヤマグチさんのブログへ!

雑誌で名前をよくみるライターさんや、
本をたくさん出されている方とお話できたり、
嬉しい出会いもあったのでした。ありがとうございました~!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。