大阪市立美術館『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』に行ってきた!

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昨日、やるべきことはたくさんあったのですが、すべてほっぽりだして、大阪であった『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』に行ってきました。8/31に会期が終了してしまうので、駆け込みで。この週末は、大混雑するに違いない!ので、フリーランスの特権を駆使し、平日の朝から行ってきました。

天王寺動物園と同じ敷地内にある美術館。初めて来た!

案の定、会場はものすごい人で、当日チケットを購入するにも30分以上の大行列(ネットで買っといて良かった)。絵を見るのも順番&行列で、人と人の間から、絵を垣間見ることも多かったですが、行って良かった。

見終わって、「やっぱり人生にアートは必要なんだなぁ」と思った。カラッカラに乾いていた大地が、ようやく潤ったような感覚になったから。潤ってはじめて、「あぁ、私はこの最近、ずっと乾いて飢えていたのかもなぁ」と気が付いた。私は生き返った。

ゴッホとの出会い

ゴッホが大好きで、ゴッホ展(とエジプト展)があれば、だいたい行く。ゴッホとの出会いは、確か中学2年生のとき。学校の夏休みの宿題で、1枚絵画を描くという宿題があった。美術の課題だ。そこで私は教科書に載っていた、ひまわりの絵を真似して描こうと思い立った。

ひまわりが全部キレイに咲いているのではなく、しおれてるようなのもあるし、「明るい黄色が、なんとなく良いな」と思ったのだ。ただ、この絵を見て、「丁寧に描いた」という印象はなく、ラフにサッと描いたみたいな印象を持った。

「この程度なら、私にも描けそうじゃない?」

そして、さっそく模写をした。まずは鉛筆で下描きをしようとして、何度か描いてみた。そしてあっという間に諦めた。なんじゃ、こりゃあ。難しい。難しすぎる。全然描けないではないか。

そこで初めて「これ描いた人、絵が上手なんだな」と思った。誰が描いたんだろう?ゴッホっていう人?へー、すごいな!と思って、ひまわりの模写は諦めた。

ゴッホ展 家族が繋いだ画家の夢

今回のゴッホ展では、ゴッホと弟テオとの手紙のやり取りから、ゴッホが当時、どんな風に絵を描くことに取り組んでいるのかといったことから、ゴッホの死後、どんな風に世間に絵が認められていったのか、その背景には、弟の奥さんヨーとその子どもの存在があったことなどが紹介されていた。

ゴッホの素描を見たけれど、本当は絵がうまいんだなぁと思った。普通に上手に描ける(というと、語弊があるが)。私はゴッホが、絵が上手いから好きなのではなく、自分の描きたい表現を追求し続けているところが好きなんだなぁということも今回の展示で気が付いた。

ゴッホが常に、「自分の描きたいことは、どんな手法なら表現できるのか?」を探し続けているところ。たとえばよく知られているけれど、ゴッホは浮世絵に傾倒していた時期があり、500点ものコレクションが残っているそうだけど、油絵に浮世絵の構図を取り入れてみたり、あるときは、当時人気だった印象派の手法を取り入れてみたり。

常に試行錯誤している。絵の上手さとか、そういうものを超越したところで、自分の描きたいものを追求している。

あと、ゴッホは南フランスのアルルやパリなど、その時々で住むところを変えているけれど、住むところが変わると、ゴッホの描く絵もどんどん変わっていくのが展示を見ているとよく分かった。

私は特に、ゴッホがアルルに住んでいた時代の絵が好きなのだけど、その理由は、アルルで描かれた絵は、明るくて、すごくエネルギーを感じるからだ。

ゴッホも、アルルの光と太陽に魅了されたそうで、その明るさに影響されて描く絵も変わっていったんだろうし、環境はこんなにも人に多大な影響を与えるんだなぁとも感じた。どんな環境に身を置くかって、本当に大事だ。

ゴッホ展の図録の素晴らしさ

そして展示を見た後のお楽しみ、ミュージアムショップ。今回の図録がマジすばらしくて、3,300円(税込)と、なかなかいいお値段だったけど、即買うことを決めた。B5変形サイズ、264ページ。解説文が全部読めるし、展示してあった絵も存分に眺められる。何といっても装幀が素晴らしい。表紙なんて、金の泊押しだ。ハードカバーで厚みもすごい。デザインもいい。佇まいがいい。これが3300円だなんて、むしろ安い。

マグネットとクッキー缶も購入。クッキー缶は食べたあとも楽しみ。

死ぬまで自分の描きたいものを模索し続けたゴッホ。世間に認められようが認められまいが関係なく、自分を貫いたところ。そんな生き方に、ものすごーく勇気づけられて帰ってきたのでした。

ゴッホの墓があるオーヴェル・シュル・オワーズは、パリから電車で1時間半だそう。ゴッホが見た景色がある南フランス・アルルにもいつか行ってみたいなぁ。

この展示会は、来月から東京であるそうなので、興味ある方はぜひー!!!

カフェ「ENFUSE(エンフューズ) 」でランチ

ランチは、美術館の中にあったカフェへ。けっこうな人が並んでいたけれど、登録しておけばあと何人待ちか分かるシステムになっていて、とても便利だった。予約だけして、企画展をみている間にあっという間に順番が来た。

天井が高く、余計なものがないシンプルな空間。とても居心地がいい。

キャロットケーキと檸檬ケーキに目がない私。どうしても食べたかったけれど、ランチプレートがおいしそうだったので諦めた。

古今東西おかずのプレート1750円。いろんな食材を使った、いろんなおかずが少しずつ。おいしかった。

わが家のゴッホ愛

わが家の玄関に飾ってあるゴッホの「夜のカフェテラス」夫が模写した。うますぎる。
夫が制作した3Dゴッホ自画像
冷蔵庫に溜まっていく各地のマグネット。ゴッホも仲間入り。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。