原稿料を稼ぐだけが「文章を書いて生きていく」じゃない。

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急遽企画したZINE「文章を書いて、生きていきたい」のオンライン読書会。昨晩、恐る恐る実施したのですが、思った以上にたくさんの方に来ていただきました。参加してくださった方、ありがとうございました〜!

私のZINE『文章を書いて、生きていたい』は、過去に書いたメルマガから、抜粋してリライトして再編集したものを1冊にまとめました。

メルマガを始めた2021年当初は、ライターになりたい人のために何か役に立ちそうなヒントが届けられたら良いなと思っていました。

そのうち、ライターを目指していなくても、書きたくても書けない人のためにメッセージを届けたいと思うようになり、その時々で書く内容は変わっていきました。

4年経った今は、朝起きて書きたいことを書いています。だいたい、書くことについて考えているから、必然的に「書くこと」に関するテーマが多いけど。

メルマガを書き始めて2年経ったとき、原稿が溜まってきたので、1冊にしようと思い立ちました。その際まずハードルとなったのが、どのメルマガを掲載して、どれを載せないか。そして、載せる原稿をどんな章に分けて、各章の見出しはどうするかといった編集作業でした。

ZINEを作りたいなら、一貫したテーマがないと、読み物としては難しい。

そこで私はまず「載せたい」と思うメルマガ原稿をピックアップしてみて、考えたのです。すると見えてきたのが、私はずーっと「どうやったら書いて生きていけるかを考えてるんだな」ということでした。

そこでタイトルが決まった。そのまんま『文章を書いて、生きていたい』だ。

で、昨日の読書会で皆さんの話を聞いていて思ったのが、「文章を書いて生きていく」=」ライターとして稼ぐ」だけじゃないよなぁってことだった。

私はずっと、「文章を書いて生きていく」とは、それで生計を立てなければいけないと思い込んでいた。原稿料だけで生活できないといけないって。そうでなければ、書く資格がないとすら思っていた(なぜ…)

でも、文章を書いて生きていくって、それだけじゃない。会社員でも専業主婦でも、個人事業主でも、とにかく自分の好きに文章を書いていけたら、それでいいんじゃないかってこと。

原稿料を稼ぐだけが、文章を書いて生きていくじゃないよな。

私はその考え方にずっと縛られていてしんどかったけれど、そうじゃないんだなと分かったときから、もっと自由に書けるようになったなぁと思う。

そこで大事なのは、自分なりの「文章を書いて、生きていく」とは何なのか。定義を決めることかなと思った。

ライターとして月1万稼げたら、文章を書いて、生きていくとなるのか。
日記を時々でも書いていたら、文章を書いて、生きていくとなるのか。

私の現時点での「文章を書いて、生きていく」は、日々自分の好きなことを書く時間が持てたらそれでOK。

だからメルマガを毎日配信にした。メルマガが書けたら、それで私の「文章を書いて、生きていく」は日々達成されていることになる。

では、あなたの「文章を書いて、生きていく」とは何なのか?

読書会ではこの辺ももっと突っ込んでお話できたら良かったなぁと思ったりしました。

で、読書会終了後、さっそく感想フォームに入力してくれた方がいたのですが(ありがとうございます!)

Z読書会に参加しようと思った理由が、「この本のファンの人にも会ってみたかったからです」とあって、そうか!と思いました。

同じようなことを考えている人に会えるのはいいよね。そこまで考えられていなかったのでハッとした。

また、「書かなきゃ!」の前に、皆さんの「書くことが好き!楽しい!」という思いが伝わってきて、あたたかい気持ちになりました。というコメントを寄せてくれた方もいて、これもそうか!と思いました。

そういう人たちの話を聞くと、「私も書いていいんだ」「書こう!」みたいなことになる。読書会ってそういう場にもなるんだなという発見。別に講義とかセミナーとかしなくても、シェアするだけで書けるようになったりするよね。

なので、ぜひまた読書会を開きたいなと思ったのでした。

GW、読書しようかなという方はぜひ、ZINE「文章を書いて、生きていきたい」いかがでしょうか。今すぐ読みたいという方は、noteからでも購入していただけます!

次の読書会はもう一冊のZINE『わたしは、まじめちゃん。』でやりたい。まじめちゃんの悲喜こもごもいろんな話、聞いてみたい。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。