初恋について【オンラインサロン12/15日(木)までの募集です】

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先日、私の主宰するオンラインサロンの談話会(←ただただ、おしゃべりするZoomの集まり)で、メンバーのじゅうろじしょうこさんが、Netflix のドラマ「初恋」を見たという話をしていました。

ので、私も見てみたんです、本当に何気なく。

まぁ、1話だけ見てみようという軽い気持ちだったのが、まんまとハマって一気見。

全9話もあったのに、翌日には見終わってしまうくらいに夢中になってしまったのでした(仕事しろ)

この「初恋」は
1999年にリリースされた
宇多田ヒカルの楽曲「First Love」と、
その19年後に発表された「初恋」に
インスパイアされて生まれたドラマ。

ストーリーは、「初恋」のはじまった高校時代とそれから20年経った現代がいったり来たりしながら進んでいくのですが。

高校時代あんなに楽しそうだったのに
20年後の今、なぜこんな状況になっているのか?

いろんな謎がちりばめられていて、
続きがもう絶対知りたい!と気になって見ずにはいられない。

空白の20年間は、物語が進むほどに
埋められていくのですが、
その伏線が本当に美しく回収されていくので、ものすごい爽快なんです!

あそこのあれは、これだったのかー!!!!
と超絶スッキリ。

そんな風に話をもっていける脚本が本当に素晴らしい。
流れが、全体のストーリーの構成が、絶妙すぎる。

あと、北海道でロケをしたという映像の美しさにも圧倒されました。

真っ白な雪のシーンも、
夏の青空やピンクのライラックの花が映るシーンも。
どれも絵はがきみたいに完璧。

最近はドラマを倍速で見ることも多いのですが
このドラマだけは、映像も美しいし
役者さんのかすかな視線の動きも
無言のちょっとした間も1秒も見逃したくなくて
一切倍速にすることなく見終わりました。

映像の背景に何が写るか、
どこに何が配置されているか
画面を通してみると、
このシーンはどんな色味に仕上がるのか。

あらゆることが計算され尽くして
一つのシーンが作られているような気がします。

部屋に置いてある家具の一つとっても
画面の端に見切れるグリーンすらも
全部ぜーんぶ!計算されている(しかも極自然に)

監督の寒竹ゆりさんは「予算もあって時間もあって、役者もそろった状態で撮ったから、
もし失敗しても一切言い訳はできない」とあるインタビューで答えていました。

雑誌づくりでも、同じことが言えるので
それはすごくよく分かる。
(時間がないとか、予算がないとか、書き手の実力不足とか。それを全部クリアした制作物は計算上、完璧でなければならない)

この作品に関しては、そこは一切妥協せず映像作りができたってことで、たぶんNetflixだからこそ、地上波では叶わないような作品作りができたんだろうなとかいろいろ考えたのでした。

見てるときはもちろん、そんなことに気がつかないけれど、無意識でもこの作品作りに関わった人たちの熱量のすごさが画面から伝わってきて、もう目が離せなかったんだと思います。

ものすごく丁寧なモノづくりがされていたことが分かる。

それで私は今、高校生時代の並木くんを演じていた俳優さんにハマって、夢中でInstagramとかをチェックしているところなのですが!!!

で、結局何が言いたいかというと、こんなにもハマれる素晴らしいドラマに出合えたのも、もとを正せばしょうこさんとの何気ないやりとりがあったから。

本当に、何をきっかけにして、人生がこんなにも輝くものか、何が自分の世界を広げてくれるか分からないものだなぁと思ったのでした。

と、そんなしょうこさんがオンラインサロンの紹介をしてくれました!

あまみや べにさんも!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。