センスや感覚はなくても、文章は書ける。

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ヒップホップダンスを習いはじめて2ヶ月。

超初心者のド素人が何からするかというと
まずは先生に教えてもらって、振付を覚えます。

右足を前に出す。
かがむ。
左手を前に出す。

などなど。

とにかく、ただ動作を覚えます。

それが済んだら、次に細かな動きを指導してもらいます。

右足を前に出すときは、大きく。
同時に右肩を上げて、左肩は下げる。
体の向きも斜めに。

とか。

ただ右足を出すだけじゃなくて
どう出すか、どこを工夫すれば
カッコいい動きになるのかを教えてもらうのです。

この、細かな指導があるのとないのとでは
全然、仕上がりが変わってきます。

お遊戯だった振付が、一気にあかぬける感じ。

これができるようになると、ホント楽しい!

「あれ、私カッコよく踊れてない?」みたいな気分になってきます。

でも、先生に細かく指導してもらわないと
どうやったらこの振付がカッコよく見えるのか
私には全然分かりません。

高低差をしっかり作った方がカッコよく見えるとか。
動きを止めてから次の動作に入るとメリハリがあっていいとか。
指先まで意識して振付するとか。

先生にいちいち教えてもらって
そうなのか!そういえばBTSもそうだな!
と気付くのです。

で、私もいろんな人の文章を添削していて思うのが「ここの表現を入れ替えたら、伝わりやすくなるな」とか。「この単語をもう少し強調するとより思いが伝わるな」とか。

ダンスの先生が指導してくれるような、ホントに細かいところ。

細かいところを整えるだけでグッと文章が良くなるのって、ダンスと同じだなぁって思ったんです。

書き慣れていないと、なかなか気付かないことも、たぶん書いてきた時間がちょっとは長い私は気付くことができて、それを伝えることができる。

書くことも。踊ることも。

下手なりにやりながら、細かいところ直して
それを繰り返すことで、自分の踊りたいダンスが踊れるようになったり、自分の書きたい文章が書けるようになったりするのだなと思ったのでした。

センスとか、感覚はなくても、教えてもらって
技術として身につければ
それなりに見せることが出来る。

書くことも同じ。

私がダンスを習う中で踊れる楽しさを体感しているように、ライター塾やセミナーでも、書ける楽しさを共有できたらなぁと思っています。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。