育児エッセイ(07)「愛情の時間」

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久々にこのエッセイを読み返したら、

「なんて押しつけがましい」と我ながら思ったんですが。
このときは純粋にそう思っていたのだからしょうがない、そのまま載せます。

 
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12-10
妙心寺発行:月刊誌『花園』10月号(2012.10.1)掲載  
 
エッセイの中で、ご飯の準備が面倒、
ご飯準備のために仕事の時間を削りたくない…と書いていますが、
これは最近違うなぁと思い始めました。

のんびり仕事をしている今は時間的にまだ余裕があるせいか、
食事の準備をする時間がすごく楽しい。マンネリ気味の食卓から脱却!
今まで作ったことのないメニューにも挑戦してみようってこともできて、
さらに、新しいメニューが「おいしい!」と家族に受け入れてもらえたら、
とてもうれしい。

要するに、ご飯の準備が面倒って思っていたのは、
時間がない中で
、早く早く仕上げなきゃ!と追われるのが嫌だったのだなぁと
最近気が付いたのです。

私はいつも1時間くらいで夕飯の準備をするのですが、
夫のお母さんはいつも早い時間から準備をして、メインが2品(!)、
さらに副菜、汁物という夕飯が常。

そんな料理上手なお母さんの元で育った夫に、
わずか1時間ばかりでパパッと料理して出しているということが
申し訳ないような気がしていて、
あるときそのことをポロッと夫に言ったことがありました。
 
そうすると夫は、なんて言ったと思います?
「いや、逆にこれだけの料理を1時間で作れることの方がすごいと思う」
と言ったのです。

子どもが生まれてからは、子育ての考え方の違いで
ケンカすることも増えたんですけど、
いやーこの時ばかりは、この人と結婚してよかったなと思ったのでした。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。