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妙心寺発行:月刊誌『花園』10月号(2012.10.1)掲載
エッセイの中で、ご飯の準備が面倒、
ご飯準備のために仕事の時間を削りたくない…と書いていますが、
これは最近違うなぁと思い始めました。
のんびり仕事をしている今は時間的にまだ余裕があるせいか、
食事の準備をする時間がすごく楽しい。マンネリ気味の食卓から脱却!
今まで作ったことのないメニューにも挑戦してみようってこともできて、
さらに、新しいメニューが「おいしい!」と家族に受け入れてもらえたら、
とてもうれしい。
要するに、ご飯の準備が面倒って思っていたのは、
時間がない中で、早く早く仕上げなきゃ!と追われるのが嫌だったのだなぁと
最近気が付いたのです。
私はいつも1時間くらいで夕飯の準備をするのですが、
夫のお母さんはいつも早い時間から準備をして、メインが2品(!)、
さらに副菜、汁物という夕飯が常。
そんな料理上手なお母さんの元で育った夫に、
わずか1時間ばかりでパパッと料理して出しているということが
申し訳ないような気がしていて、
あるときそのことをポロッと夫に言ったことがありました。
そうすると夫は、なんて言ったと思います?
「いや、逆にこれだけの料理を1時間で作れることの方がすごいと思う」
と言ったのです。
子どもが生まれてからは、子育ての考え方の違いで
ケンカすることも増えたんですけど、
いやーこの時ばかりは、この人と結婚してよかったなと思ったのでした。