京都の紅葉 「源光庵~常照寺~高桐院」編

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天気の良かったある日、大学時代の友人に誘われ、京都の紅葉を楽しんできました。今、今がベストなときかもしれませんね!赤く色づいた紅葉と、はらはらと舞い落ちる紅葉と両方が見られて。

というわけで、友人のリクエストにより行ったのが、「源光庵」。「迷いの窓」と「悟りの窓」が有名なんだそうです。

北大路からバスに揺られること20分くらい。
燃えるような紅葉が出迎えてくれました。青空に映えて、すーごくキレイ。

 

手前の丸い窓が「悟りの窓」で、奥の四角い窓が「迷いの窓」。円は仏教で悟りを表すのだそう。ふむふむ。

まあるく切り取られた窓から見える紅葉もまた乙なモノ。

横のお庭に行ったら、紅葉のじゅうたんが。ここも本当にきれいだったのに、私の撮る写真じゃこの程度…。

あと源光庵の本堂の天井は伏見桃山城の遺構で、戦いに敗れた武士たちが自刃して血に染まったものが使われています。

見上げると、本当に、血、血、血に染まった天井。なんでわざわざ血の付いたものを…と思ったら、お寺にあげて供養するためなんですね。写真を撮るのがはばかられるくらい、血の海と深い歴史を感じました。

カメラマン・中島光行さんの運営するサイト「三度目の京都」にも「源光庵」が紹介されていて、そちらにはため息の出るほど美しい写真(新緑の頃)が載っているので、そちらもあわせてどうぞ。

つづいて、「源光庵」から徒歩1~2分のところにある「常照寺」へ。

ここは才色兼備で名高い吉野太夫ゆかりの地なんだとか。吉野太夫のことを紹介したビデオが上映されていて、興味深く拝見。

「悟りの窓」と同じような丸い窓。「吉野の窓」というそうで、よーく見ると窓の下の部分は直線になっています。

これは、完全な円は悟りを意味するけれど、あえて不完全な円にしてあり、まだ悟りに至らないことを示しているとか。 深い。

こちらでは紅葉を鑑賞しながらお抹茶が頂けました。一緒に出てきたのは、京都を代表する焼き菓子の一種「味噌松風」。名前はきいたことがあったけれど、頂いたのは初めて。

もっちりとした生地の中に、塩気のある大徳寺納豆がコロンと入っていました。正直に言うと好みの味ではなかったんですが、一度食べてみたかったので満足(^^;ゞ

この日全くのノープランで動いていたのですが、まだ時間に余裕があったので、バスで移動して大徳寺へ。

大徳寺というのは、あの広い敷地の中にいくつもの塔頭があります。なんてこともこの日行って初めて知りましたが。京都に住んでいても、私何も知らない…。

いろいろな塔頭が秋の特別公開をしていて、どこへ行けばきれいな紅葉が見れるのか?「ベスト3が知りたいよねー!」なんて友人とのんきに話していたら、
それを横で聞いていた知らないおばさまが「こうとういんが良いらしいわよ」と教えてくれ、敷地内を歩いて探すことに。

「こうとういん」って「高桐院」のことかな?と言われたまま入ってみたら、ビンゴ!紅葉の本当にきれいなところで、この石畳のところなんて、「そうだ京都行こうのポスターになるよね!」と話していたら、すでにポスターになっていたのでした。

お庭も美しかった。ここは本当に見どころ盛りだくさん!

入口の石畳が続く紅葉のトンネルに、広いお庭。
茶人・千利休の邸宅を移築したという書院に、ガラシャ夫人のお墓があったりと、
京都って身近なところによく知る歴史があって、面白い。

そして、大徳寺の敷地を西に抜けると、そこにあるのは今宮神社。
あぶり餅が食べたくて最後に寄り道。

「一和」と「かざりや」、あぶり餅のお店が2軒向かい合っているけれど、
いつもどちらがどうなのか?って思います。
いつもは何となく「一和」に行っているので、今回は「かざりや」に行ってみました。

平日だったけど、ひっきりなしに人が入ってきて、この日は座ってから30分以上待ったかな。

1人前500円。
香ばしく焼かれた餅に、甘~い白味噌のタレ。

そして2軒の味の違いなんて分からないけど、間違いなくおいしい!
2皿は軽く食べられそう。

紅葉もスイーツもお腹いっぱい楽しんだ1日。
「子連れじゃ、ゆっくり見られないよねー」と大人の秋の休日を楽しんだのでした。

京都はまだあと10日くらいは紅葉、楽しめそうです!
まだという人はぜひ~。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。