志る幸

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心待ちにしていた新しい媒体の取材が始まる。
初日の今日は、要領を得ずバッタバタのうちに終わってしまった。

今日、一番楽しみにしていた取材先。
それは、以前よしもとばななが「京都に行けば必ず行く」というようなことを
どこかのエッセイで書いていて、私もいつか行きたい!と思っていた「志る幸」。

なのに、1軒目の取材が押しに押してしまい、せっかく「志る幸」で
試食させてもらった2415円もするリッチな利久弁当を5分で食べる羽目に。
さすがに5分じゃ食べきれず、半分以上残してしまったし…。
悔しい。

あんなに優しくおいしいお弁当は、もっとゆっくり味わって食べなければ。
リベンジ!

利久弁当は、上記の写真+白みその椀が付きます。
「志る幸」の「志る」は「汁」からきているくらいだから、
その汁椀が一番大事なのに、食べるのに夢中で写真はナシ。

プレートの上には、扇形のかやくごはんに、鰆の幽庵焼、鶏肉のうま煮、
ゼンマイの煮物、わけぎの酢味噌和え、そして半熟卵。
(おかずは季節によって変更)

豆腐いっぱいの汁椀は、白みそが使われているだけあって、
ほんのり甘く、昆布とカツオのダシもきいてて、本当においしい。
水は敷地内にある井戸水を使っているのだとか
これでだいぶ味が違うそう。汁だけはしっかり全部いただいた。

利久弁当は持ち帰りもOK。
ただし、汁は持ち帰りが無理なので、替わりにおかずが2品くらい増えるそう。
でも、汁を持って帰るように水筒持参する常連さんもいるらしい。
その気持ち、分かる。

白みその汁のほか、赤のみそ汁、すましもあり。
ちょっと上乗せ(200円~)すれば、好きな具に変えられたりして、嬉しい(↑)
ユズの生麩とか、鯛のアラとか、はまぐりとか。
あのおいしい汁に、この具が入ったら…と思うだけでお腹が減ってくる。
一番人気はすりおろした大和芋が入った「おとしいも」だそう。

ちなみにこれらの看板をよく見ると、「ししみ(シジミ)」とか「ゆは(湯葉)」とか濁点がない。
これは「汁は濁りがないから」という主人の遊び心。

店内のカウンターは、能舞台をイメージしていたり、
三条や五条の橋の欄干に見立てたテーブル席があったりと
一風変わった造りになっている。
カウンター席があるし、こじんまりとしているので、
また一人で食べに来ても入りやすそうと思った。

奥には坪庭を臨む座敷もあり。

ずうずうしくも「食べ残したの、持ち帰りにしてもらえばよかったなぁ」と
考えてしまうくらいのおいしさだった。

志る幸
住所:京都市下京区西木屋町四条上ル真町100
電話:075-221-3250
時間:午前11時30分~午後3時、午後5時0~9時/土日祝午前11時30分~午後9時
水休不定休

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。