「怒らないこと」(3回)読了

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2016-10-12_14-15-45_388

かあさん友達が引っ越しの際に「もういらないから」と譲ってもらった本。
何気なく手に取って以来、既に3回も読み込んでいて、
でも、まだまだしっかりお腹で理解できるまで読み込みたいなと思っているくらいハマっている。

怒らないこと

佐々木かをりさんの講演を聞いて以来、常にご機嫌でいられるように
自分で自分の面倒を見ることって大事だなと思っていて、
そのためには、少々のことで怒っていては全然ご機嫌でいられないので
どうしたら怒らずにいられるのかなというのが課題だったところに
この本と出会ったわけなのですが。

私は子どものころから怒りに対しての沸点が低く、
親には「短気は損気」と言われながら育ち、
ホントしょうもないことで腹を立てている自分が嫌だったけど、
大人になっていろいろな人に会って、多少は経験も積んで、免疫もできて
沸点も高くなって楽になったかと思いきや、
子育ての面では経験がまだまだ浅く、
ここでまたいちいち腹を立てているわけなのです。

この本を読むと、怒ることがいかに無駄でバカげたことなのかというのが
つらつらと書いてあって、怒るのをやめようって思えるのがいいところで、
例えば、怒ることについて書かれている部分を抜粋すると、

 

まず、「怒るのはバカのすることだ」と自分によく言い聞かせてください。
「怒るのは徹底的に無知な人だ」と頭に叩き込んでください。怒っている自分を感じたら、
「私は合理的ではない完全なバカで、
何も理解できない無知な人間だから怒っているんだ」と
真剣に自分に言わなくてはいけません。

臆病で弱くて自信がない人ほど、偉そうに怒るのです。
怒る人というのはすべて、自分にはまったく自信がないし、
社会に堂々と胸を張って生きていれない人なのです。

性格的には、怒る人は人間の中でも最低です。何にもできない負け犬です。

といった具合に。
なんかもうここまで断言されたら、
怒ること自体みっともなくて恥ずかしいことだなぁという気になって、
怒りたくなくなる。

そもそも、人はなぜ怒るのかというと、「自分は正しい」と思っているからだそうで
確かにそれはそうで、子どもが何か間違ったことをしたときに怒るのは、
自分が正しく子どもが間違っているから怒って叱るわけなのだけど、
本には、ならばそんなときは「それはこういうことで間違っていますよ。
だから二度と間違わないようにしましょう」と
ニコニコと伝えればいいんじゃありませんかと書いてあって、
あぁ、それは本当そうだな、なんで私怒るんだろう、みたいな気になってくるのです。

だいたい、人なんて完璧なはずであるわけないのだから、
自分が正しいと思うこと自体間違っている、と。
自分は間違っているかもしれない、と謙虚な姿勢でいれば
怒りなんて発生するはずがない、というくだりを読んで
謙虚さを忘れたときに、人は怒るのかもしれないなぁと思ったり。

私はいつだって「怒り」という感情を持ちたくないし、
常に穏やかな心でいたいと思っていたので、
この本にある考え方を知って、ずいぶんと気持ちが楽になったのでした。
本当もっとこの本を読んで日々健やかに過ごしたいものよと思いつつ。

なんか、毎日腹の立つことばかりとか、イライラすることが多いとか
そんな人に読んでもらいたい。

この世から怒る人がいなくなれば、戦争さえもなくなるはず、なんだよなぁ・・・。

 

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
アルボムッレ スマナサーラ
サンガ
2006-07-18

 

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。