昨日は週に一回あるダンスレッスンの日だった。9月に発表会があるので、6月からずっと同じ振付けを繰り返し練習している。曲はわずか4分ほどしかなく、しかも私が踊るパートは全部で合わせて2分もないくらいだと思う。
が、何度やっても振付が覚えられない。
前回のレッスンでは、直前にちゃんと振付を復習していったにも関わらず、盛大に間違えてしまい、先生に「なんで振付けを覚えていないのか意味が分からない」と(全員が)叱られてしまった。振付を覚えていない生徒に、それ以上の指導は出来ない。「覚えてきてね」としか言いようがないから、レッスンの意味がない、と。それは本当にその通りなんだけど、私もなんで踊れないのか、先生に負けないくらい意味が分からない。
そんなわけで、ここ2ヶ月はレッスンが苦痛で苦痛で、本当は昨日も行きたくなかった。でも今回もとりあえず振付だけは入れておこうと、前日も当日も汗だくで復習をして臨んだところ。
昨日初めて、「あれ、曲がゆっくり聴こえる?」という現象が起こった。
曲がゆっくり聴こえると、ステップが踏みやすくなる。それまでずっと、「曲が早くて全然ついていけない…!」と思っていたのが、ゆっくりに聴こえる訳だから、その分ステップの準備がしっかりできる、間違えにくくなる、ということだ。
今回の振付を踊っていて、昨日初めて楽しいと思えた。それまではずっと苦しくて、しんどくて、楽しいと思う余裕すらなかった。音楽がゆっくりに聴こえたのは、振付を完璧に頭に入れていたからで、きっと脳に少しの余白ができたんだと思う。私は新しい扉を開いたんだなぁと思ってうれしかった。
そして、なにごとも「基礎」はすごく大事なんだなとそのとき改めて思った。振付を完璧に覚えてからがスタートで、私はようやくスタート地点に立ったわけだ。
「基礎」を身に付けるときって、地味だし、やっていても特に楽しくはない。退屈だし、目に見える成長も特に感じられないし、「なんでこんなことやってるんだろう?」とか思いがちだ。
けれど、それを超えた先には、こんな楽しいことが待っている。
基礎をちゃんとやった人にだけある、ご褒美のようなことなのかもしれない。
これはもしかしたら英語も同じかなと思った。今、改めて勉強を始めた英語も、うまく話せないし、うまく聞き取れない。留学経験のある弟にグチっていたところ、「3ヶ月くらいしたら、耳が開いてくるよ」と教えてもらった。
急に英語が聞き取れるようになる瞬間があるんだ、と。
今、ひたすら単語を暗記するとか、よく分からない聞き取りをしたりとかしていて、まぁ、つまらない。つまらない上に、自分の頭の悪さを毎日突きつけられているようで本当に辛い。けど、コツコツやるべきことをしていたら、新しい扉が開けるのかもしれないと思ったら、まぁ、仕方がない。今は淡々とやるときかなと思えるようになった(それにしても辛い)。
書くこともきっと同じで、最初から楽しく書くことなんて、きっとできないと思う。でも毎日毎日書き続けることで、基礎体力がついて、そのうち書くことが楽しくなるようなときがやってくる、必ず。基礎や土台がないと、その上には何も積み上がっていかない。積み上がっていったとしても、グラグラで倒れやすいかもしれない。
今、エッセイスト体験講座のコミュニティーがスタートして、参加者がそれぞれ自分のペースで書くことに取り組んでいる。
書けるようになりたいと思うなら、とにかく毎日書いたり発信したりしてほしいということはいつも言っている。なぜなら、毎日書くことが筋トレになるからだ。
基礎体力がないと書けない。文章を書き慣れて初めて、「どうしたらもっと伝わる文章になるか」ということまで、思い至るようになる。書くことに精いっぱいだと、読者のことまで考える余裕がない。スラスラ書けるようになった後、ようやく伝わる文章、読者のための文章が書けるようになる。
ダンスと同じだ。
今、エッセイスト体験講座では、まさにこの「基礎体力づくり」を一緒にやっているように思う。最初から面白く書ける人はいない。地味でも、つまらなくても、毎日書き続けた先に、ふっと扉が開く瞬間がある。それを一人じゃなく、同じペースで頑張る仲間と一緒に体験できる場所。
そんなわけで、もしあなたが「書けるようになりたい」と思っているなら、今日から一緒に始めませんか。コミュニティは始まったばかり。まだ間に合います!
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