あなたが決断できない理由。

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ワンデイZINE制作講座で得た気付きを、先日のブログで書いたのですが…

この、「仮でもいいから、決める」「決断する」というのが、意外と難しいのだよなぁ、とは思うのです。私もなかなか決められなくて宙ぶらりんのことがよくある。決めるのは面倒だ。エネルギーがいる。なぜ人は、なかなか決断できないんだろう?

でも逆に、ワンデイZINE制作講座を受講してくれた人は、なぜ決断できたんだろう?

ここを深堀して見えてきたことは、講座では、決断するための判断材料やヒントがあったから、という答えに行き着いた。

ZINEを初めて作る人にとって問題となるのは、下記の2つの壁があるように思う。

1)どうやって作ればいいか分からない
2)自分が何を作りたいか分からない

(1)については、私がやり方を知っているのでひと通りの流れをお伝えすることで解決するし、検索すればいくらでも出てくる。ZINEの作り方に関する本もたくさんある。

より難しいのが、(2)だと思う。「作りたいけど、何を作りたいか分からない」は、どんなに本を読んでも書いてないし、誰かに教えてもらうこともできない。答えは、自分の中にしかない。

講座では、対面で直接相談してもらえるので、それがよかったのだと思う。たとえば、こんなZINEが作りたいと、5つくらい興味のあるテーマがあるとしたら。

1つ目のテーマなら、こんな形、2つ目のテーマなら、こんなこともできる、など、私から提案させてもらうことがあった。

漠然としていても、「こんな形」ができるということを知ることで、「それはいいな」と思ったり、「それはちょっと違う」と感じたりする=判断できる。私から、判断するための材料を伝えることができる。

たとえば、服を買いに行って、好きなデザインの服が2着あり、どちらにしようか迷っていた場合。

デザインの他に、値段や素材、その服の作られた背景や、ブランド名などが分かれば、判断しやすいと思う。実際に試着してみることで、着やすさ、着心地なども判断材料になる。どんなに可愛いと思っても、脱ぎ着が面倒と思ったら、買わないという判断もできる。

つまり、判断材料があれば、決断できる。

「デザインが可愛い」と遠くから見ているだけでは、どちらを買えばいいか、永遠に迷い続けるだけだ。いくつかの判断材料があれば、決断できる。

決められないのは、ダメな自分だからではなく、決めるための材料が少ないだけ。判断材料を手に入れたら、人はすぐ決められる。

ワンデイZINE制作講座では、判断するための材料がたくさんあったから、一つずつ決めることができて、それでずんずん前に進んでいくことができたのかもなぁと思った。

もし今、なにか決められなくて困っていたら、判断するための材料集めをすると良いのだと思う。そうするとおのずと決まる。

決断するためにあとできることと言えば、「判断軸を定めておく」もあるけれど、長くなったのでまた次の記事にて。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。