「写真が苦手」と自意識の関係

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お友達のデザイナー、綱まみさんが来月から自撮り講座をスタートする。

「自撮り」のイメージは、私の中であまり良くない。良くないので、自撮りしてアップしている人を見ると、ちょっと「あ」って思う。

でも、綱まみちゃんのSNSの投稿は、いつも魅力的な自撮り写真がアップされていて、「あ」とは思わない。自然体でいいなぁ、可愛いなぁと全く逆のことを思う。

「あんな風にカメラの前で自然に振る舞えたらいいなぁ」というのは、ここ数年プロフィール写真を撮り続けて考えていることだ。

子どもの頃から、写真が苦手すぎる。写真に映った自分の顔を見るのが嫌だ。と思っていたので、綱まみちゃんが自撮り講座をすることを知り、興味津々で無料説明会に申し込んだ。

昨日、説明会を受けたのだけど、たった60分で自撮りに対するイメージが覆された。

私は何度もプロのカメラマンに写真を撮ってもらったことがあるが、せっかくプロが撮ってくれても気に入らない写真があるというのは、ままある。「私、こんな顔してたっけ?」と思う。写真映りが悪いとすら思ったりするが、よくよく考えてみると、写真映りが悪いのではなく、普段の私はこんな顔をしているのに、自分が知らないだけなんである。

実際、「この写真の私、変な顔や〜。やだなぁ」と夫や子どもに見せても「どこが?いつも通りやん」と言われる。私が「ひどい顔」と思っているその顔こそが、まわりの人にとっては「いつも通り」なんである。悲しい。

逆に言えば、どれだけ自分の顔を美化しているのか?ということにもなる。つまり、自分だけが「自分の普段の顔」を受け入れられていないだけなのである。

カメラマンさんが、これがいいと思うとセレクトしてくれた写真、友達がこの写真がいいよと選んでくれた写真。そこに映る私を見ても、私はたいてい「これのどこが良いの?」と思ったりする。

が、友達が見ている「ふだんの私」は、私が気に入らない写真の中の「私」であり、そんな私を知った上で友達でいてくれているのだ(ありがたい)。

私が「写真が苦手」なのは、自分が最大限に美化している自分と、本当の自分にギャップがあるからなんだなぁと昨日改めて分かった。

これを解消するには、ふだん友達が見ている「私の顔」を知るしかない。知って受け入れるしかない。それが嫌なら、ふだんから、いい表情になるようがんばるしかない。その「普段の自分の顔」を知るのに、自撮りは最高の方法であると綱まみちゃんが教えてくれた。そうなのかもしれない。

綱まみちゃんのアドバイスに従って、さっそく自撮りした写真や動画をストーリーにアップしてみた。

どうでしょうか。自撮りする際は、「自意識過剰にならないことが大事」と言われたのですが、それは文章を書くときと全く同じだぁと思った。

自意識過剰な文章を読むと、読んでいるこちらまで恥ずかしくなってくるのだけど、自意識過剰な写真も、見た人が恥ずかしくなってしまうんだと思う。この「自意識」を手放すのが、書くときも撮るときも難しいのだけど。

自意識を手放す方法を、そういえば私は知っているような気がするので、明日のメルマガに書いてみます。

さて、綱まみちゃんの自撮り講座を受講する際は、「江角さんの紹介で」と言うと、数万円引きの特別価格になるそうなので、興味ある方はぜひ!!!

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。