文学フリマ京都、無事終了!ありがとうございました!

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先週からずっと告知していた「文学フリマ京都」が昨日、無事に終了となりました!

私たちのブースに足を運んでくださった皆さま、お声がけくださった方々、そして作品を手に取ってくださった方々、ありがとうございます!!!

文学フリマに出店したのは、個人のときから数えて、私は通算6回目でした。

準備中

出店するたびに思うことは、世の中には、こんなにも書きたい人読みたい人、そして書くことに興味がある人がいるのだなぁということ。まさに老若男女、世代も性別も関係なく、こんなにもいるのか!と毎回感動します。

そんな大勢いる中で、自分の作ったZINEを手に取ってもらい、読んでもらい、感想までもらえたりしたら、それはもう奇跡でしかないなぁと思ったりします。

すごいことだ。

先日も京都の人気の本屋さん「ホホホ座」へ行って、気になるZINEを見つけたので1冊購入しました。著者の方について私は全く何の情報も持っていなかったのですが、お手紙のような日記だったこと(人の日記を読むのは面白い)、ZINEの装幀と、本文のレイアウトがいいなと思ったので。

そしてさっそく読んでみると、とてもいい言葉に出会えた。

それは、約束に関することだった。

著者は、子どものセラピーにかかわる仕事をしていた頃、大人たちがどれだけできない約束をするかを知り、そしてそのことにどれだけ子どもたちが傷付いているかに触れたんだそう。

読みすすめると、「本当は大人たちも約束を守れなかったことに苦しんでいる」という一文があって、ハッとした。そうだ、確かに私も子どもとの約束が守れないとと、仕方ないでしょとは思いつつ、心苦しい気持ちになる。私も約束を破ることで、自分自身を傷付けていたのかもなぁと気が付いた。

その後、著者の約束をするときのルールが載っていた。

・約束をするときは、慎重にする。
・できない約束はしない。
・した約束は全力で守る。

これは本当にそうだ、私もそうありたい!と思ってノートに書き留めた。

こうした素晴らしい言葉に出会えたとき、それがZINEであるならば、よりいっそう特別感が増す気がしている。誰も知らない、私だけの宝物を見つけてしまった!!という感覚。

世の中にそれほど流通していない、ベストセラーにもなっていない希少なZINEに出会えたこと。その中で見つけてしまった好きな言葉。さらに、それを見つけることができた私はすごいと思って、自己肯定感まで上がったりして。

一般に売られている本を読んだときよりも、なぜか感動が大きい気がする。

文学フリマ祭に加え、ZINEを読んだことで、「やっぱりZINEは良いなぁ」という思いを新たにした、ここ数日だったのでした。

そして昨日の文学フリマでは、お昼ご飯用に私はコンビニで赤飯おにぎりを購入していたのですが、いざ食べようとするとカバンになくて。

ちょっと奮発してお高いおにぎりを買ったのに。悲しい。コロコロと本を運んでるときに、転がって落ちたのかと悲嘆に暮れていたことをXでつぶやいたのですが。

その後、Xのおかげで、道端に私の赤飯おにぎりが転がっていたことが判明したのが、昨日一番面白かったこと。

紹介したZINEはこちらです。

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この記事を書いた人

江角悠子

1976年生まれ。京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師。ブログでは「ふだんの京都」をお伝えするほか、子育てエッセイも。コーヒー・旅・北欧・レトロ建築をこよなく愛す。